2022年6月22日(水)ANAのVIP担当者に代々伝わる相手を動かす魔法の伝え方を著者加藤茜愛さんから🌏ゲストを深掘り共和国🌍グローバル共和国 37

ゲスト:加藤茜愛さん モデレーター:加藤まみさん、サブモデレーター:松田映子さん、Yoshie Sakagamiさん、松浦千恵さん、議事録:沼尻淑子 MAX 141/66人

【ANAに入社して】
ANAに入社してから会社の業績はバブル時代で右肩上がりだった。PRでCAとしてテレビ番組、雑誌取材を多く受けた。企業に出向したり、教官の仕事をしたり、契約社員制度導入の時に人事制度の仕事をした。“定時になったら帰る“ではなくて、会社のために残業も厭わず、仕事の質を高めるための仕事をしていた。接遇マナー講師1期生で、企業に回って2時間講演をしていた。接遇分野でANA傘下の研修会社立ち上げに関わった。ANAは“なんでもやってみよう“という精神。接遇マナー講師として働く一方、客室乗務員としても3ヶ月に1度はフライトに出ていた。女性でマネージャー職で結婚している人や現場に戻る人が当時は少なかった。出逢いとご縁に恵まれてきた。
最初は正論レンジャーだった。例えば、“休みは取ったもの勝ち“という所があったので“指導しなければ“と思っていた。でも正論レンジャーだと、CAの子がメンタルで悩みがあっても打ち明けににくい雰囲気があった。当時は自分の完璧主義を押し付けて、イライラの原因を向ける、というのがあった。痛い目にあって、“仕事は心で仕事をするもの“と上司から言われた。その方は初めて客室乗務員から航空業界で役員に就いた山内さんだった。

【出版の経緯】
贅沢なメンバーでサンマーク出版のサポートを頂いた。2016年に本が決まった。編集者の鈴木なおきさんに偶然パーティーでお会いして3ヶ月間の出版塾に誘われた。31人中1人が必ず出版出来るというものだった。人生で初めて企画書を書いた。自分の人生の棚卸をした。編集者の方のアドバイスも参考になったり、参加者も個性的な方々で勉強になった。今までANAに守られてきたが、ANAのブランドを辞めてからANAを使いたくなかった。でも編集の方に、“ANAと書かないとただの人。それをやってきた人だからこそ書く資格がある“と言われた。ANAにも出版の相談をした。“私が活躍することがANAにもプラスになる“と言われた。出向した会社で本も作っていた経験があった。今は文庫本も出て、ロングセラーになってきている。

【コミュニケーションについて】
目の前で結果を出すことが目的ではなく、その出来事を通してお互いの関係性を良くしておいた方が、また会いたいと思ってもらえる関係性が築ける。
ANAではスポットカンバセーション、挨拶+一言で「キドニトチカケ」を大切にしている。気候、道楽、ニュース、土地、知人、家庭、健康。“そちらの気候はどうですか?“や“ニュース見ましたか?“など、気候、ニュース、土地の話題を抑えておくと初めての人とでも会話が出来る。例えば“到着地はすごく晴れますね、週末もあちらでお過ごしですか?“と話すと、“実はね“とゴルフの話になることもある。“今は冬ですか?“などクラブハウスでは時間の話をされている。相手の人に恥を欠かせない、立場が悪くなるような話をしないことが大事。例えば、“携帯電話の電源をお切りください“と直接言わずに、お客様が機内で携帯電話を使う場合はよっぽどのことなので、“いらっしゃいませ、機内でもギリギリまでお仕事お忙しいですね“と言うと、“ごめんね、すぐ切るからね“と言われる。“長くお使いのようでしたら、前の席にご案内しましょうか?“とお客様を誘導することもある。相手を尊重する、“〜して下さい“を言いがち。そうすると“わかってるよ“となってしまう。寄り添う感じだとあちらの方が協力して下さる。人は頭の中と言葉が違う。必ずしも合理的な判断をしていない。短絡的にそこだけを見ないで、そうする理由が何かあるかもしれない、イライラされている方は朝何かあったのかもしれない。“機内ではごゆっくりお寛ぎ下さい“と言葉を添える。そうすると去る時に、“今朝はごめんね“と言われる。

【質問タイム】
中山健太さん:先日ウェイクサーフィン体験に茜愛さんが参加された。皆さんに同じようにサポートしたけれど、茜愛さんがエレガント過ぎて自分が執事のように見えた。
加藤茜愛さん:健太さんのインスタを見て、何度も助けられた。ウェイクサーフィンされている姿に癒された。健太さんは自由に人生を生きられている。マリンスポーツは無理、と決めつけていた。研修では“自分の可能性を信じましょう“と言っているのに、自分が出来ていなかった。それで参加を決めた。
Futoshi Yamashitaさん:宇和島のパール職人。現場に来ないと体験出来ないことも沢山あるので来て頂けたらと思います。
加藤茜愛さん:お友達がパール大使をされていて、会社の中でもパール販売会をしています。

【最後に一言】
今、不安と共に生きる時間が重なっている。相手を思いやることをシンプルに大事にしてきたい。選ぶ言葉の質が人生の質に繋がる。この時間を大事にしていきたいです。

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