2022年2月23日(水)地域と畑は自分たちで守る!!農村のイノ🐗ベーションを目指すサイバー農家のチャレンジ宮川将人さん🌍ゲストを深掘り共和国🌏グローバル共和国 24

ゲスト:宮川将人さん、モデレーター:加藤まみさん、議事録:沼尻淑子 MAX88/44人

【花農家への道】
父は熊本で蘭農家で母はバスガイド。天草の戸馳島、人が過疎化している。東京農大に入学、学生時代にバックパッカー生活をする。小学校の文集に“子供に喜ばれる仕事をしたい”と“世界一の花屋になりたい”と書いていた。迷わず農業を選んだ。農業をやって思ったのは“ありがとう“が聞こえないこと。完全なBtoBの世界。北海道で実習した時、これからはパソコンが大事と言われた。パソコンを使って情報発信をしていくことが大事。栽培×サイバー=サイバー農家として情報発信。長男が産まれた時に店長セールをしてそれがバズって注文が殺到。母の日のお届けで2重発送してしまい、電話対応が大変だった。忙しさで倒れて心肺停止、AEDでなんとか助かった。2人目がお腹にいる時だった。今日が最後の1日と思えるようになった。以前は仕事メインでしてたが、家族メインに。そして地域に対して恩返しできるように。
損得を超えた物差しで判断できる大人に。昨年、募金額が1千万円を超えた。

【イノシシから地域を守る活動家へ】
2016年にデコポン農業を辞める、という話をおばちゃんがした。「イノシシが出てきて怖いから辞める」と言った。地域でこんな問題が起きているなんて知らなかった。データを調べると、猟師は減る一方、イノシシが増えていた。みんなが農業を諦めることによってイノシシが増える。みかん農家の跡地にがイノシシの棲家になる。中山間地域、人が住みにくい場所。筍、椎茸、葡萄、桃、みな条件不利地域で作られている。里山地域で作るものは儲かりにくい。先祖代々の土地を守りたい、という想いでみんなやっている。自分たちはどうしようも出来ない鳥獣被害。地域と繋がる農家がITの技術をフル活用して地域を守る。SDGsの11番目の“住み続けられるまちづくりを“を実現する“有志活動。イノシシを待って捕る。
全国に1700以上、90%以上の市町村がイノシシに困って大変なことになっている。勉強して守って捕まえてロールモデルに。2019年に株式会社イノPを立ち上げた。県民が集まるビジネスカンファレンス、ジビエグランプリを取った。ジビエが美味しい理由はコシヒカリ、デコポンなど高級食材を食べてる点と安定して美味しいお肉を提供できる燻製の点。ペットフード、動物園の飼料、畑の肥やしなどにもしている。食品ロスの取り組みで図書館の本や国連の優良事例として取り上げられている。アクションが結果として出てきている。誰かに役に立てる大人になりたかった。

【農業の衰退化について】
農業が今までの当たり前で行かなくなっている。海外に依存していたので肥料が手に入らなくなっている。
大量生産が難しくなってきている。牧草から作っている阿蘇はうまく行っている。国産の顔の見える農業を応援して欲しい。道の駅とスーパーでは買い方が違う。スーパーでは海外産の安いものを選びがち。里山地域、果樹、山菜、その人たちが出来なくなったら手に入れられなくってしまう。顔の見える農業、たとえば、“食べチョク“や“ポケットマルシェ“を利用して欲しい。農産物、海産物、応援購入してもらえると嬉しい。全員の農家を救うことは難しい。20代〜40代応援していかないと、豊かな食の多様性が失われていく。買って、応援コメントを頂きたい。農家ハンターがイノシシから命がけで守り抜いたデコポン。
そこに共感して買ってくださる方が増えてきてる。応援しあえる関係、応援購入するのが当たり前になっていけばいい。

【質問タイム】
村上水軍さん:カラス、集団でくるから大変。農地耕作放置が増えていて、人が減っているから余計鳥獣がくる。
宮川さん:イノシシを対策しているだけではだめ。マイナスをプラスに出来ない。ジビエ、ジビエツーリズムを企画中。ハンターと罠を見に行く、耕作放棄地にさつまいもを掘りに行こうなど。全ての過程を説明しながら見せる。修学旅行生も来た。ジビエバーベキューをする。地域ならではの生きたメニューをサービス体験。
SHINさん:北海道、鹿の害。アライグマ、家庭菜園やられている。地域で罠を作ってる。
Chikaさん:イノシシ困っている。ジビエでお肉に変えている、理想。加工所大変。
宮川さん:東京から飛び込んでくれた新卒2人、地域の方、の計3人に頑張ってもらっている。行政、新しい農業者に話す機会がある。移住者、地域に入ってくる時に武器になるのが鳥獣対策。ベテランもやられっぱなしなので、「電柵出来る、鳥獣対策任せてください」と言われたら頼もしい。イノシシコミュニティ。IOTを使いながら、お年寄りがそれを担って欲しい。例えば散歩の時に見に行ってもらって、「餌不足してるよ、罠かかってたよ」と声かけて欲しい。“先義後利“先に自分が出来ることを精一杯していく、後から利がついてくる。
普通のオッちゃん:罠を使っている理由は?
宮川さん:鉄砲を使わないのは、金銭的にもルール的にも。頭数の数を減らすことを最終目標。ファミリーを捕まえるのは箱穴。万が一の事故のためにも銃は使わない。みんなに広めていくために箱を使う。
かいちさん:諦めないで続けることを頑張っている。
宮川さん:大変なことは大変というのが大事。氷山のイメージ。挑戦や失敗、チャレンジするところの様子を見せたい。そのステージをメルマガやFBで発信し続けている。みんなが前のめりで応援してくれる。キツイけれど頑張るよという発信。微力でも無力ではない。

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