見出し画像

なぜ皆が同じ間違いをおかすのか

ハーバード教育大学院で〈個性学研究所〉設立の心理学者が、「集合的幻想」の危険性と脱却法を脳科学・心理学の知見に基づいて解説!

「みんな同じ」という思い込みが招く落とし穴とは?

私たちは、無意識のうちに周囲に同調し、思い込みに基づいて行動してしまうことがあります。

それが、「集合的幻想」です。

本書では、品不足の買い占め、医療事故、自己犠牲など、さまざまな事例を通して、「集合的幻想」がもたらす深刻な問題を明らかにします。

本書は、「みんなと同じ」という思い込みから脱却し、自分の個性と価値観を尊重しながら、より豊かな人生を送りたい方などすべての方にオススメの一冊です。



要約

集団的幻想とは「社会的嘘」である。
集団に属する個人の過半数が、ある意味を内心で拒絶しながら、他のほとんどの人はそれを許容していると(誤って)推測することで発生する。

成功した人生とは何か。
次の2つのうち、自分の考えに近いのはどちらだろう?
A.自分の興味と才能に沿って行動し、好きなことを最大限研究する。
B.金持ちになり、輝かしいキャリアを築き、名声を得る。
結果は、「自分ではAを選ぶ」という回答が97%を占めた一方で、「多くの人はBを選ぶと思う」という回答が92%にのぼった。
この調査の意味するところは明らかだった。
大多数の人々は意義や目的意識を感じることのために人生を捧げたいと望みつつ、同じ価値観の持ち主は多数派でないと思い込んでいる。
その結果、周囲からの期待を誤認したままそれに答えようとして、自分を捻じ曲げ続けているのだ。
集合的幻想が見られる領域は、個人の成功だけではない。
たとえばほとんどのアメリカ人労働者は、家族のために福利厚生を高く評価し、利用したいと考えている。
しかし、自分のような考えの人はごく少数だと思い込んでいる。
この幻想の結果、思いとは裏腹に、実際には使わないという労働者が多い。

集団的幻想とは「社会的嘘」である。
集団に属する個人の過半数が、ある意味を内心で拒絶しながら、他のほとんどの人はそれを許容していると(誤って)推測することで発生する。
その結果、周囲からの期待を誤認したままそれに答えようとして、自分を捻じ曲げ続けているのだ。


いいなと思ったら応援しよう!

3分で読める本要約
最後までお読みいただきありがとうございました。 サポートも嬉しいですが「スキ」ボタンもとても励みになります!