司式という仕事キリスト者葬儀事情
今回はこんな事がありました。
喪主さんから第一声。「先生はどちらから来られたのですか?」の問いかけだった。「今朝の始発で、伊東から来ました」
「へえー。ご縁が在りますね」
理由をお聞きしたら、曽祖父の方が下田バプテスト教会の牧師をされていたとの事でした。
喪主様ご家族も親戚も、日頃から何かあると集まって仲良くしているという。非常に幸せな雰囲気が溢れていた。今回も素晴らしいお葬儀でした。参列者の中には感動のあまり、讃美歌をアカペラで歌う人もいた。
聖書には、
わたしを愛し、わたしの戒めを守るものには、恵みを施して、千代に至るであろう。
出エジプト記 20:6 口語訳
とある。きっと曽祖父が神に献身を捧げたおかげで子孫達が幸せに暮らしているんだろうと思った。
皆さんと別れ際に、曽祖父の召天日はお祈りを全員集まって神様に感謝の祈りを捧げるようにお願いした。もちろん、私も故人の召天日と曽祖父の昇天日はお祈りをお捧げします。
帰り際に、本日の葬儀担当者から声をかけられた。
「先生は東京の〇〇斎場に来られていますよね」
突然、そう言われたので驚きました。今は葬儀業界も派遣でまわしている。この担当者は東京の仕事が多いらしい。
「島田先生のお葬儀は素晴らしくて感動する。喪主さんにすごく喜ばれると仲間内で噂ですよ」葬儀業界は情報が早い。マスコミ関係者並み。(笑)でも、マーケットリサーチができた。
「また、どこかで会いましょう」と言って、慌てて待たせているタクシーに乗り込んだ。
私が担当しなければ、曽祖父の牧師さんのことは忘れられていただろう。
これも神様が、「お前が行きなさい」という使命だったかも。来月からもっと司式の仕事を増やしてくれとの要望があって、今月は準備月間にしま〜す。
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