見出し画像

さくらさくらの暗号コード5


「さくらさくら」の歌は最後に、なぜか旧約聖書に登場する著名な預言者であるイザヤの名前が連呼されて、まとめられています。繰り返し歌われる「いざや、いざや」とは、どういう意味の言葉なのでしょうか。それとも単に、預言者イザヤの名前を呼んでいるのでしょうか。「いざや」をヘブライ語で読むと、その言葉には信仰に繋がる大切なメッセ-ジが込められていることがわかります。

「イザヤ」はヘブライ語では、ישעיהוyeshayahu、イシャヤフ)と綴り、「神の救い」を意味します。よって、この名前を連呼するということは、「神の救い」を切に祈り求めることと同じ意味があり、その後には「招集する」「任命する」「呼び起こす」を意味するמינה(mina、みな)と、「祭司として仕える」יכהן(ikihen、いきへん) という言葉が続きます。2つの言葉を合わせると、その発音は「みないきへん」となります。それが多少訛って「みにいかん」になったのではないでしょうか。

「みにいかん」の意味が見えてきました。「神の救い」を意味する「イザヤ」の名前を連呼することにより、人々は知らぬ間に神について語っていただけでなく、「みにいかん」と続くことにより、救いのメッセージを伝える祭司らが招集され、人々に伝えることの重要性が語られていたと考えられます。これは祈りの言葉でもあり、「みにいかん」の歌詞には、信仰による神の救いについての証のメッセージが、ヘブライ語で歌われる歌詞の中に込められていたのです。

いいなと思ったら応援しよう!