聖書VS陰謀論
“世界を支配する闇の勢力があり、子どもを誘拐し、人口削減を計画している。
背後では、悪い宇宙人と良い宇宙人が戦っており、まもなくすべては明らかになり、宇宙人のテクノロジーによって地球上のすべての問題は解決される”
いわゆる陰謀論の集大成のようなことを真顔で信じる人々がいます。
カルトがマインドコントロールの手法として用いる典型的手段が、情報の遮断です。
教祖や組織が発信する以外の情報は、悪魔から来ているなどと言って、囲い込むわけです。
一見解放的に見えるネット社会ですが、膨大な中からなんでも選べるからこそ、自分の気に入る情報しか見ない、聞かないという状況に陥りがちです。
一人で勝手に、カルト信者のような状況に陥ってしまう。かつてないことがこの社会のあちこちで起こっています。
陰謀論に陥った人々がキリスト者に強く訴えているのは、聖書には宇宙人のことは書いていない。
書いていないことを信じたからと言って批判できるのかということです。
書いてないことは分からない。それは確かにそうです。
しかし、書いてないことは、どう信じてもいいんだ、とはなりません。
私たちが生活していく上では、聖書に直接書かれていないことをどう適用していくかという課題があります。人類があらゆることを正しく判断できる基準は、聖書の中にしっかりと与えられています。
常に唯一の神を第一とすること。シンプルな救いの原則に立ち、神の約束と計画に基づくこと。基準は明確です。
乳飲み子の状態を脱して、固い食物を食べられるようにと、聖書は人々の成長を促しています。
ヘブル人への手紙 5:12 口語訳あなたがたは、久しい以前からすでに教師となっているはずなのに、もう一度神の言の初歩を、人から手ほどきしてもらわねばならない始末である。あなたがたは堅い食物ではなく、乳を必要としている。
聖書の基礎的な教えを礎として、現実の状況に、的確に適用できるようになっていくことが、私達一人一人に求められています。