医師に倫理観を求めるのは間違っているのか

兄に病気のことを告げた時

「私が死んで、もしT大病院が病理解剖希望したら、承諾してね。病理解剖しない時は、献体登録している他院に、遺体は引き渡して」

と、お願いした。

けど、美容外科医が御献体前で撮影した記念写真を見て、
「献体はやめた方がいいのかな?」
と、思い始めた。

解剖実習時の学生達がご献体でふざけた行動をすると耳にしたことはあったが、今回はあの時以上の衝撃を受けた。

頭部だけ並べられた画像。
献体して頭を斬り落とされるとは、思ってもいなかった。

笑顔で撮影した写真には、献体も写っていて。
献体登録している身としては、気分を害してしまった。

そもそも、医師は、倫理観や道徳観を持ち合わせているのだろうか?

立場が違えば、倫理観に違いが出るだろう。
従って、医師に、一般人の倫理観を求めること自体が無駄、間違っているのかもしれない。

女医の撮影した献体写真は、まるで市場に並べられた食品のようだった。
そこに、敬意は微塵も感じなかった。
遺体なんて、医師にとっては、ただの肉の塊でしかないのだろう。

とはいえ、少なくとも、人として、道徳観くらいは多少なりとも持ち合わせて、少しは丁寧に扱って欲しいものだ。
死者に人権はないとはいえ。

今回の女医騒動によって、医師に対する不信感がより強まった。
「所詮、医師なんてそんなものだ」と、改めて思った。
せっかくT大病院の先生方のおかげで、医師を信頼できるようになっていたが、また振り出しに戻った。

医師を信頼すると痛い目に遭う。裏切られる。

あの女医の行動は、なかなかに罪深い。

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