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呼吸器内科(24) 診察。先生、ありがとうございました

前回、血液検査の結果が悪かったので、今日は、二週続けて呼吸器内科の診察日です。

上野公園の植物たちは、少しずつ衣替えを始めていました。


秋の訪れを感じます。


今日は、呼内先生の最後の診察日。
採血後、初診時からのことを思い出していました。

呼内先生には、告知をさせてしまったという負い目があり。
また、人生で一番何度も診ていただいた先生ということもあり。
そして何より、人生で初めて癌治療をしていただいた先生ということもあり。
いつの間にか、呼内先生は特別な先生になっていました。

(診察回数は、これから更新されていくかもしれませんが…24回は現時点でトップです)

今後、沢山の先生に診ていただくことになると思いますが、呼内先生は、私の中でずっと特別な先生で居続けると思います。

だから、先生のことは一生忘れたくないけれど。
最近、記憶力低下が著しいから、すぐに忘れちゃいそうで怖いです。

先生が私のことを忘れるのは平気(というか、医師は担当患者のことは憶えなくて当然だと思ってるので)なのですが…
私は、先生のこと、忘れたくないな。


先生とのやり取りを思い出しては、悲しくなり涙がこぼれます。
前回の診察から今日まで、泣かない日はありませんでした。
ふとした瞬間に思い出し、涙が溢れてくることもありました。

病気になって、こんなに泣いたのは初めてです。

まさか、呼内先生に泣かされる日が来ようとは…
先生、ひどい人だわ 笑


勤務医である以上、異動は仕方のないことだけれど。

相性が合わない場合は、担当が変わった方が、医師患者双方にとって良い事だとは思います。
けれども、少なくとも、患者側が「この先生なら」と思えている間は、医師側からの変更は無しになるといいのにな。

癌や完治が望めない病気を担当するお医者さんは、あまり頻繁に異動しないで欲しい。

なんて、いけない。いけない。

医師は、治療さえすれば充分。
患者側は、治療を施してもらえるのなら、誰でもいい。
依存も甘えもダメ。

患者と医師。
医師にとって、目の前の患者は大勢の内の一人。一対多数。
だけど、患者にとって、先生は一人だから、一対一。

だから、患者側は、どうしても主治医に対する思い入れが強くなるのかもしれません。
割り切らないと!

「呼内先生に頼らず、いい加減、病気に一人で向き合え! 甘えるな!」
という神様からの思し召しなのでしょう。

ご異動されたら、呼内先生に看取りまでさせないですむんだから。
告知させて、その上看取りまでさせるとか、申し訳なさすぎる。
それに、私のような面倒な患者を担当するのは大変だろうから。
ご異動は、呼内先生にとって、とても良いことなんだ。
うん。うん。

良かった探しをして、何とか涙が引っ込みました。待合室に移動します。

先生からの最後の呼び出しが廊下に響きます。
(泣かないぞ!)
気合を入れて、ドアを開けます。

呼内先生の最後の診察が始まりました。

先生に安心して旅立ってもらえるように、体調には気を付けて過ごしたこの1週間。
数値が基準値に戻っているといいんだけど…。

      8月   1週間前    今回
γーGTP          12       →      260  →      235
ALP                86      →      218        →      179
ALT                10       →        27        →       27

二桁には落ちてるかと思ったのに…微減…。

微減とはいえ、数値は下がっており、アレセンサを服用した方がメリットが大きいとのことで、今日からアレセンサ再開となりました。

胆嚢摘出は、もう少し様子を見るとお伝えしました。

でも、今後、胆石のせいで肝硬変とかになったら、イヤだな…。
(胆石でそこまでなるのかなぁ?)
そういえば、数週間前にお腹を触っていたら
「あれ?胃ってこんな固かったっけ?」
と疑問に思うことがありました。

「胃だと思っていたものが、実は肝臓だった?だとしたら、肝臓が固くなりだしてたのかな?」
と、ちょっと不安もありますが…。

臓器は、一度固くなったら、もう元には戻らないのかな?

次回は1週間後。
新しい先生が診てくれるそうです。

脳外や血内と同じ曜日に変更出来ないかな?と思い、言うだけ言ってみることに。
しかし、曜日変更すると、また新たに別の先生に引継したりして大変だろうから、呼内は今と同じ曜日のままでいくことにしました。

もう担当を決めずに、通院できる日に、空いてる先生が診てくれたらいいのにな。
他科受診日に、呼内分も血液検査して、問題なければ、その日外来担当している先生が処方箋だけ出してくれたら、もうそれで充分なんだけど。
呼内先生じゃないなら、もう診察して貰わなくてもいいんだけど…。
なんて、思ったりもしたりして。

もう二度と、呼内先生には会えないと思うので、呼内先生とは、今日が今生のお別れになります。

だから、ちゃんとお礼をと思いましたが、最終出勤日はお忙しいでしょうから時間を取らせては申し訳ないし、泣きそうになったので、簡単にお礼を伝えて、そそくさと退散。

そして、病院を出ると、我慢していた分、涙が…。
もう二度と会えないなんて、悲しい。

誰かとのお別れが、こんなに辛いことは初めてです。
お別れが辛いと思えるほど、良い先生と出逢えたことに。
そんな先生が主治医になってくださったことに。
感謝しよう。


N先生

担当していただいてありがとうございました。
先生に会うと、すーっと心が落ち着いて、癒されました。
先生のお人柄によるものだと思います。

先生、お医者さんになってくれて、ありがとうございました。
医師になって、私の想像が追い付かないくらい大変なことやご苦労が沢山あったと思うけれど、辞めずに続けてくれて、ありがとうございました。

私の主治医になってくれて、ありがとうございました。
嘘も下手な誤魔化しもない先生だったから、信じられました。

新しい勤務地では、居心地のよい環境、素晴らしい仲間、聞き分けも病状も良い患者さん達に恵まれますように。
そして何より、健やかに過ごせますように。

一年半、大変お世話になりました。
ありがとうございました。




支払額(再診/呼内)
 再診料                78点
 検査料    256点
 投薬料               112点
 負担(3割)   1340円


支払額(薬局/7日分)
 調剤技術料               85点
 薬学管理料               60点
 薬剤料                18956点
 保険内点数          19101点
 負担額(3割)   57300円


2022年 7月  コロナ感染(ワクチン未接種)
2022年10月 人間ドック
2022年11月 人間ドックの検査結果
       →胃MALTリンパ腫の疑い
2022年12月 大学病院で胃カメラ検査
2023年 1月 胃MALTリンパ腫確定
2023年 2月 PET/CT検査
       →胃以外にも病変の疑いあり
2023年 3月 造影CT検査
       →肺がん・転移の疑いあり
       骨髄検査
       →問題なし
       気管支鏡検査
       脳造影MRI
       →肺癌 ステージⅣ ALK
2023年 4月 超音波エコー・造影CT検査
       →胆石、胆嚢ポリープ、数個
アレセンサ服用開始
2023年 5月 脳造影MRI
       →脳腫瘍(2.1センチ➡︎1.4センチ)
2023年 6月 造影CT
       →原発巣、縮小
2023年 7月 脳造影MRI
       →脳腫瘍(1.4センチ➡︎1センチ)
2023年 9月    造影CT
                   →原発巣、縮小
2023年10月 脳造影MRI
       →脳腫瘍(1センチ➡︎0.6ミリ)
2023年12月 インフルエンザ(予防接種未接種)
2024年  1月     造影CT/造影MRI
       →脳腫瘍大きくなってる??
2024年  2月     胃カメラ
       →腫瘍(2.5ミリ)一年前と変わらず?
2024年  3月     造影MRI
       →脳腫瘍(0.8ミリ)
2024年  4月     造影CT
       →著変なし
2024年  6月 造影MRI
       →脳腫瘍(0.8ミリ➡︎1センチ)
2024年 7月     ガンマナイフ(右側頭葉のみ)
       造影CT
                     →著変なし
2024年 9月 肝機能数値悪化(胆石による?)

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