演歌バック(候補)の出会いと頭痛と迷い
バッグをケアしにえんやこら👜
むかしむかし、わたしがちんちくりんよわよわ新社会人のころ、時に檄を飛ばし、叱り、時に人生を語り、励まし、私を卒業まで見送ってくれた人がいました。
ある日その人は「あなたになら渡してもいいわ」と、お古のcoachのショルダーバッグをくださいました。
わたしにとってはじめてのブランドもの。状態もよく、素敵な黄色がまぶしくてすぐにお気に入りになりました。ただどうにももったいなくて、それでもここぞというときに使っていました。
出会ってしまった「演歌バッグ」👜
それからX年。ショルダーバッグにシミを発見し、どうしたもんかと調べていると、実店舗でケアしてくれると知りしました。わたしは「せっかくだからブランド店を見てみよう」と気合ジャケットを着て、都会へ遠征に行きました。
素敵なお店にすてきな店員さん。わたしはちょっと大きな声で「こんにちは、お邪魔します」「相談しに来ました」とあいさつをし、バッグを持ち込みました。
店員さんはすぐ対応してくださり「できる限りシミを薄くしてみますね」と笑顔で答えてくれました。私は安堵し、一度店を後にしました。
しかし、その時何かの視線に気づいてしまったのです。
「店にきょうりゅうがいる…」
ほかの店舗にお邪魔をし、店員さんの気さくでプレッシャーを与えない接客に感動しながら、紹介されたバッグの値段に脳内が爆発しました。さて、何か月分の給料なんやろか… と思いながら店舗を後にしましたが、恐竜の存在が消えません。
わたしはもう一度、あのお店に行くことにしました。
「すみません、他の商品も見させてください」と話したところ、先ほどの店員さんが対応してくれました。最初はお互い探り探りでしたが「あの恐竜バッグ見てもいいですか?」と話したところ、店員さんの目が発光しました。どうやら推しのようです。
「ぜひ試着してみてください!」という店員さんから受け取り、試着してみると…
「はちゃめちゃにかわいい・・・!!!!!!」
「(まるで自分を待っているかのようだ!)」
と、前のお店とは違った意味で脳みそが爆発(オーバーヒート)しました。
その恐竜バッグを作ったデザイナーさんの話、恐竜とゆかいな仲間たちの話(というか設定)を熱く店員さんから聞き、私はうっかりバッグを拝んでいました。加えて「店員さんも、ひとりの人間なんだ…!(そらそうだ)」と安堵しました。
私はすぐに恐竜バッグとそのお店が大好きになりました。
ハイパーカロリーでダウン🧠
しかし長居すると他のお客様の迷惑になってしまうと思い、私は店員さんにお礼をしつつ退店しました。
預けたバッグも次にはキレイになっているだろうということよりも、あの恐竜バッグと別れることがこんなにも名残惜しいと思っていたのです。帰る間もずっと頭がゆだったように恐竜の名前がこだましていました。
そして翌日、私はものすごい頭痛になり、その日は大変苦労しましたとさ。
おしまい。
これが私の、人生初のブランド体験でした。
ただ、この次が問題だったのです。
ここで一句🤦♀️💬
不安から言わなきゃよかった「これはどう?」
今まで低予算生活・自分のケアをおろそかにしていた私にはとてつもない出会いだったんです。
ただ、あまりにも自分にとって高額だったので、両親にちょっとだけ相談をしてみたところ、散々な結果でした。
もちろん、第三者の冷静な意見としては間違っていない部分はあったのですが… 自ら傷を作りに行ってしまいました。違う人間なら価値観も違うし、年代も違う。そうした人たちに共感を求めるのはちょっと間違いだったようです。ビビりな私はあまりにもビビりで、自分の「好き」が間違っているのではと勝手に傷ついてしまいました。
これは本当に私が必要としているのか?
ただ店員さんの接客・思い出補正があるからでは?
実際に使うときもったいないからと肥やしにしないか?
両親の話のショックもあり、私は傷を抱えながらもなんとか冷静に分析しようとしました。
似合うと好きとパッションがばらばら
他の記事にも書きましたが、私はガワのステータスもクローゼットの中身も、好きなものも、なんとなくばらばらなんです。コンセプト的に恐竜バッグは間違っていないと思っています(勝手にポケモンの旅パみたいな感覚になってます)。
が、合わせようにも服と経験値問題があります。
買ったとして、たぶんバッグに合わせるだろうなとは考えています。
それが毎日連れていきたい!と思える組み合わせなのか、正直不安がぬぐえません。
加えて試着の旅や他の候補探しも十分とは言えません。日本限定でまだ全国の店舗とオンラインでは在庫はあるようですが、「限定」とつくと焦りが出ます。ツイッターで皆さんにご協力いただいたアンケも「試着せよ」一択でしたので、もう一度会いに行く必要があります。
もう一度会いたい、それまでは
きっと今回の出会いが「びっくり試着(DO)」だったんだと思います。
こんなにも脳みそに負荷がかかるとは、ホントびっくりです。
そして、自分の気持ちが他人とは違う価値観であることも改めてわかりました。当たり前といえばあたりまえなんですけどね。
自分の気持ちがこの先いろんな試着や検証を続けてどう変わるのか、あの恐竜バッグとしっかり向き合えるくらい経験値が積めるのか、これからが勝負です。
すこし歩みを早めながらも、向き合おうと思います。
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