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入社同期のけー君(仮称)のこと@べあちゃん

次世代ファミリーコーチのベアちゃんです。

今日は 会社員 ベアちゃんの入社同期の けー君(仮称・男性)のこと、ちょっとご報告させてください。

けー君の奥様は 難病ALSを発症してしまい・・リアルタイムで時々話を聴いていたベアちゃんは 話を聴くだけで怖いほどだったです。でも、ベアちゃんが次世代ファミリーコーチのコミュニティに属していたおかげで 代表の「みぽりん」に少しご相談し、顧問の「よりちゃん」とお話し、けー君と「よりちゃん」をオンラインでお引き合わせして・・とやっていたら、けー君、今、とてもしっかりと、ファミリーの核として、頼もしい笑顔を携えるようになっていました。
よりちゃん・みぽりん、そして 次世代ファミリーコーチングというコミュニティの存在に 感謝を伝えさせていただければと思っています。

試練は乗り越えられない人のところには訪れなくて、試練を与えられた人は「それを乗り越えて強くなって誰かほかの人を助ける使命のために」あるのかもしれません。

いま、けー君が遭遇したほどの試練じゃない方、今のファミリーがみな元気に健康でいられるなら・・どうぞ 幸せをあらためてかみしめて、すぐ隣にいるかもしれない試練のさなかの方を支えられる人になってくださいね。

1.けー君とベアちゃんの関係性(弱~い つながり だけど 30年のつきあい)

コロナ入社の方々は同期入社の人なんて全然つながりないよーって方もいるかもしれませんが、ベアちゃんの入社は西暦2000年より前だったし、「ザ日本伝統大企業」的な会社だったので、 宿泊研修もあり、入社当初、同期入社の50人くらいは男女問わず大変仲良しでした。入社後10年くらいたつと、人事異動で部署も離れ離れになるし、家庭を持つ持たないで分かれてくるし、出世速度も違ってくるし、転職する人も出てくるし、で集まりは全くなくなっていたのですが その後さらに10年くらい経過すると、同期一番の出世頭みたいなやつが 派閥をつくるためか情報を集めるためか 同期であつまろ~ぜ、、なんて声かけてきたりしていました。

ベアちゃんは 家庭第一、マミートラック万々歳(競争なんてできる限り避けるわ~)という考え方なので、出世頭からの声がけは、完全スルー、担当部署の飲み会すら夜の会は面の皮あつく、平気でお断りのスタンスだったりしたので、けー君は 「ベアさんは、夜の会は全然行かないんだよねえ?」みたいに吐息混じりに問うてきました。しっかりと問うてくれる男性は珍しかったので、正直に自分のファミリーの状況などを自己開示をしながら 親密度を高めたのでした。
当時(8年前くらい)の ベアちゃんと けー君の状況はこんな感じ。出世頭君から見ると、負け組に見えたかもね。

<べあちゃんの状況①>
仕事でチャレンジしたい時期だったけど・・母が癌で入退院を繰り返し・・そのサポートで年休使いまくり・・
小6の子どもは・・家がバタバタしているせいなのか・・不登校に・・。

<けー君の状況①>
・けー君の義母さんが認知症気味なのでご自宅にひきとった。一日中テレビを前にして独り言言っている・・・。(奥様は専業主婦)
・ご長男が中学校で不登校に・・。妹さんは元気に学校に通っている。

二人は、子ども不登校だけどこんな感じに過ごしているよ、という情報交換しあって励ましあってました。

その後・・

<ベアちゃんの状況②>
子どもは中学校からボツボツ登校できるようになり高校は通えるように。

<けー君の状況②>
けー君の息子さんは高校はちゃんと受験して合格したものの、だんだん不登校になり、辞めたいと言い出す
やめてもいいのでは、という奥様と、高校は絶対卒業してほしいというけー君の間でいろいろ話し合い。。
結局息子さんは高校は2年で退学し、NHK学園高等学校(通信制)へ。(この選択はのちに大吉となります。)

2. けー君を襲った大変な困難

そのうち、けー君から、「妻がなんか体調悪いんだ」というような話を聴くことが多くなって、こりゃ息子さんの進学問題の心労かな、認知症のお母さまも大変なんだろうな、と思って不安を解消できるように話を聴く日が続いていたのですが、
けー君をさらに下記のような不幸が襲います。ベアちゃんは 当時はすでに次世代ファミリーコーチングでコーチングを学んでいたのでなんとか頑張れたと思うけど、お話聞くほうもちょっとしんどかったな。

<けー君の状況③(5年前くらい)>
奥様がどうもALSかもしれない・・。。
いろいろな病院に行って検査検査の日々。。
専門機関に見てもらったら違うと言われて胸をなでおろしたもののその後症状が悪化してやっぱりそうかも・・となったり。。
奥様はロレツが回らなくなり家族が帯同しなければ外へ出られなくなり。。

<ベアちゃんの対応①>
育児や親の介護で仕事が手につかない!ということは経験していたベアちゃんなので、上司に 今 妻が大変なんですと言っておいたほうが良いよ、とか 制度あるんだから在宅勤務堂々ととりなよ、在宅でできる仕事を自分から率先してやって、その成果をアピールすれば堂々と在宅勤務とっていいんだよ、とかいろいろ励ましてました。
当時はコロナ前だったから、上司ガチャではずれると、在宅勤務は少し使いづらいのが現状でした。(上司権限で 出社しなくてはならない業務を担当させる、とか、在宅勤務を多用すると評価を落とすと脅す・とかできてしまうのです。)
でも、「制度はあるんだから、担当毎でやり方違っていいハズ」とか「将来はこうなっていったほうがいいんじゃないかな」とか 次世代ファミリーコーチングの教えにもある、時間軸、空間軸を変えて俯瞰目線で見てみよう・みたいなことは心がけて励ましてました。
けー君にとっても、母のために在宅勤務を率先してとっているベアちゃんの存在はたぶん大きかったんだと思います。男性は横つながりの助け合いを作るのが上手ではないですからね…助けてあげなくちゃ。

病気のことは 医者ではない私にはどうすることもできないとは思ったのですが、下記の「複数の医師の意見を聴けるサイト」を使ったことがあったので、経験者としてこのサイトを案内しました。
けー君、相当気にいってくれて、だいぶお役にたったみたいです。
読者の方も誰かが健康問題で悩んでいたら、どうぞこちらのサイトをご案内してさしあげてください。有料で、かつ医師は匿名、かかるべき病院の名前も具体名はあげてはもらえませんが、これからの行動指針にはなります。

その後 けー君の奥様は 最終的には どうもALS確定らしい・・・(回復の見込みがないらしい)・・・ということになり。。
ベアちゃん、この時は正直いってかなり怖くなってしまって・・。逃げちゃいけないとは思ったものの、なんて言ってあげたらいいのかわからなくて、ちょっと悩んでしまいました。
そんなとき、次世代ファミリーコーチングの 顧問であり、コーチである 「よりちゃん」のプロフィールをちょっと思い出し・・
コーチコミュニティでも接点あった よりちゃんを みぽりんに頼んであらためてご紹介いただきました。

そして、けー君と、よりちゃんと ベアちゃんの3人でオンラインでお話。。けー君とよりちゃんは全くの初対面だったわけだけど、よりちゃんが お子様が小さいうちに 旦那様が発症して、、やっぱりいろいろ大変だったという話をいろいろ語ってくださり。。
けー君はよりちゃんのお話をきき「ああ、僕の子どもたちは もうずいぶんと大きいから 頼りになるのだな」とあらためて子どもたちの力(リソース)に気づいて、力が 灯ってくるような感じになってくださり。

よりちゃんからは、ALS発症してから社団法人を設立してご活躍のこの方もご紹介いただき・・

こよちゃんはよりちゃんのおかげで けー君と今後もいろいろと話をしていけそうだな、という気持ちになったのでした。

3.神さまはいるのだと思った最近の様子

その後 まただいぶ時間がたった 最近のようすは・・といえば。。。。

<けー君の状況④(最近)>
奥様は 良い医師・病院にも巡り合えて、ケアマネさんがつき、障碍者手帳ももらい介護保険制度も適用されて在宅に看護師さんの来る体制がばっちり整うようになっていました。
けー君は部署異動して知らない人ばかりになったとはいうものの、鉄壁のローテーションで休みやすく完全在宅勤務の部署で働けることとなってました。(ベアちゃん的には、自分の勤める会社は従業員想いの良い会社!とちょっと嬉しくなりました。。けー君は決して介護離職しようなんて思うことなく奥様のためにしっかり時間もとり、働き続けられることでしょう。)

けー君の息子さんは NHK学園の通信高校での 学びが楽しかったうようで、妹さんと同じ学年になってしまったものの、行きたい大学ができて 受験をして合格して 進学。
しかも、コロナ禍での 「オンライン就活」は有利に働いたのか、聞いたらびっくりするような「誰もが知る大手一部上場企業」に就職が内定。

けー君も、「あの頃はなんだったんだろうな」と笑っちゃうくらい、友人も多数できて活発に活動しているそうです。
※ベアちゃんと二人で、「学校行きたくないっていったら、行かなくていいって言って全然いいよね」と笑いあいました。

けー君の娘さんは お母さまの病状の進行を見て思うところがあったのか、看護学校に行き、看護師に。間違いなく素敵な看護師さんになるでしょう。

けー君は、息子と娘の巣立ちを応援しつつ、「今まで子どもたちに頼っていたから、奥さんのケア、子どもがいなくて俺大丈夫かな」なんてことを心配している。。。
※それだけ お子さんたちがとても頼りになったということなのだろうとじんわりしました。

でも、けー君の心配は、巣立つ子を見守る親としての喜びに満ちた心配なので、そんなけー君のことを 奥様のお医者様もケアマネさんも、そしてベアちゃんも 嬉しく支えることができるというものです。

そして、けー君は お医者さまに「最後の想いでづくり、しっかりしてきてね」と言われて、職場からも堂々と夏休みをもらって いまは ご家族での旅行を楽しんでいるところです。

4.感謝をこめて

けー君の奥様はいまはもうお話ができない状況で、スマホをタッチして簡単な意思表示ができるだけということです。
ベアちゃんはけー君の奥様にはお会いしたことはないのだけど、最近のけー君がとてもしっかりした笑顔を見せるので、ご家族がみな幸せで最期の思い出となる旅行を楽しんでおられる様子が目に浮かびます。
けー君の奥様は、命をすり減らす思いをしながら心配したであろう息子さんがしっかりと巣立っていく様子をどこまでもいつまでも見守り続け、息子さんはこれからは困難に遭遇しても家に閉じこもることはなく歩み続けられる人になるのではないかと思います。けー君・奥様・息子さん・娘さんの4人はいつまでもファミリーなのです。
けー君は、認知症の義母さんをご自宅にひきとったこと、ご長男の不登校、そして それらをなんとかしようと頑張っていた奥様が難病・・と数々の荒波をかぶってしまいましたが、それでもなおしっかりと立ち続けて暖かいファミリーを守っている・・・。とてもとても素敵だと思います。
そして、そんなけー君を支えた ベアちゃん自身も、けー君の会社も、ベアちゃんを支えてくれたよりちゃんも次世代ファミリーコーチングも・・みんなみんな誇らしくて・・ベアちゃんは嬉しいのです。みんないてくれてありがとう。本当にありがとうございます。
荒波をかぶってもしっかりした笑顔で立ち続ける人でいたい。引き続きどうぞよろしくお願いします。

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