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ルソーの名言にスキ♥️
『他人の好みにかなう妻より、自分の好みにかなう妻を求めよ』
男で若ければ若いほど、綺麗な女性、可愛い女性を求めがちなのはご存知の通りだと思います。
男にとって女性は愛車の様な存在で、同じ男の友人に見せびらかしたくなるのです。
私も学生の頃、私にはもったいないくらい優しくて、思いやりがあって、同性、異性両方からも好かれる女性とつきあっていました。名前も性格通り優子といいました。
大学入学して1年ほどつきあっていたのですが、友人数人とクリスマスのダンスパーティーに行ったら目の覚める様な美人とお友達になったのです。名前は聖子といいました。
彼女がいながらナンパしていたことに対してわずかな罪悪感を抱きつつ電話番号の交換をしていました。
それから2度目のデートで告白していました。そして、OKでした。
そのままだと、二股になるので、その彼女に告白した次の日に優子ちゃんに別れを告げました。泣きながら『なんで?』を連発されたので、『好きな人ができたから』と正直に答えました。
30年経過した今でも罪の意識が消えていません。『卒業して、仕事が安定したら結婚しよーね』と本気で言っていたので、彼女も真剣に考えていたのです。
彼女に別れを告げて、翌日から大学にこなくなりました。それから、彼女の女友達数人が、私を無視するようになったのです。
当然です。みんなから慕われている彼女を悲しませたのだから。
2週間後にようやく彼女が大学にきたけど、睡眠不足なのかやつれていて、体重も減っているように見えました。
しかし、後にわかったことですが、彼女は私と別れて、半年後には年上の彼氏ができて、卒業後すぐに結婚したことを共通の友人から聞いたのです。
しかも、福岡市の職員と結婚したそうなのです。
彼女にしてみたら、私と別れたことが運命の別れ道だったのです。
その時の私の心情は『好い人にめぐりあえてよかった』と心底思いました。
私と結婚していれば、転職をくりかえしていたので幸せになれなかったと思います。こう言ってしまえば、私の妻は不幸のように聞こえてしまいますが、今は妥協してそれなりの小さな幸せのようです。経済的には困っていますが。
彼女は公務員と結婚したことで、経済的な安定があることを鑑みると、幸せだろうと思います。夫婦喧嘩の大元を探ると金の問題だからですね。
目の覚める美人の聖子ちゃんは身長が170cmで当時の森高千里を思わせるルックスでした。
北九州市の小倉のマンションに1人暮らしをしていたので私が転がりこむように、同棲生活を1年間しました。その後は地元の広島県福山市に帰ったので、遠距離恋愛を1年間ほどしました。月に1度、交互にお互いの地元で会っていました。
しかし、私はまだ大学三回生だったので、アルバイトはしていたものの金が続きません。しかも、当時は携帯電話の出始めで通話が、たしか1分間30円だったと思います。10分で300円、1時間1800円です。
遠距離恋愛を始めた最初の月に電話代が7万円かかったのを覚えています。
しかし、いくら金がかかっても好きな人には会いたいものです。だから、学校よりもアルバイトを優先して、月に12万ほど稼いでいました。
しかし、そんなある日のことです。
『好きな人ができたから別れて』と唐突に言われたのです。
私は気が狂いそうになりました。しかし、人間悪いことはできないものです。
そうです。バチが当たったのです。
何の落ち度もなく好きだった彼女に、結婚の約束までしていたのに、容姿がただ、誰が見ても美人という私の虚栄心を満たすために別れを告げたのだから。
ルソーの名言を見た瞬間に当時の記憶が鮮明によみがえったのです。
そして、偶然か必然か、私の妻は優子ちゃんに容姿も性格もそっくりなのです。
別に罪滅ぼしのつもりはありません。
もし、優子ちゃんにどこかの街角で会うことがあったなら、心にひっかかっている物を取り除くためにも、謝りたいと思っています。