今日の俳句 捩花 文字摺草

 先日、早稲田大学の大隅庭園に行ったときに、捩花が咲いていた。別名、文字摺草とも呼ばれている。陸奥国信夫郡等で用いられた、捩れたような紋様のある石に絹をあてがい、その上から忍草の葉や茎を擦りつけて染色する方法がベースになっているらしい。

古今和歌集の「みちのくの 忍ぶもぢずり 誰ゆえに みだれそめにし 我ならなくに」は有名である。

              学び舎の芝に色づく文字摺草

              捩花や左下がりの友の文

              恋文もメールの世へと捩り花

              もじずりや君への思いつのる日々

              文字摺や読めても書けぬ文字あまた


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