「デザインの4原則」その➌/強弱&特集紙面
1年9か月育てた広報後任者が年明けに異動になった村田です。
その後釜として1月4日に新たに採用された後輩(本日LABに加入しました!)のためにも、本日は4つ目の法則と、特集紙面の要素をご紹介します。
情報の優先度を明確にする「強弱の法則」
紙面を一からスミズミまで読む読者はいません。
「あなたに必要な情報がここにありますよー!」と気付いてもらう「見出し」は大きく強調し、本文は小さく。
視線が泳いでしまうメリハリのない紙面から脱却するポイントは3つあります。
情報の優先度をはっきりつける
優先度に応じた強弱をつける
強弱をつけるときは思い切って差を大きくする
この「強弱の法則」は広報紙面のほかにも、チラシやポスターなので大活躍する法則です。
「フォーカスを当てたいもの」と「それ以外のもの」を明確に区別して、大胆な差をつけることで読み手に対してストレスのない視線導線を用意できます。
これまでの、ツラをあわせる「整列」、まとめる区切る話す「近接」、ルールを繰り返す「反復」、そしてこの「強弱」の法則はデザインの4原則と呼ばれています。
特集紙面の基本要素
4つの原則を意識しながら、以前掲載した特集の導入ページをご覧ください。ようやく紙面レイアウト・・・の前に、紙面を構成する基本要素を今回は取り上げます。
タイトル
タイトルは特集企画の核になるもの。タイトルを読んだだけで、中身が想像できて、おもしろそう・読んでみたいと思ってもらえたら最高ですよね。
「人は見た目が9割」など、ベストセラーのタイトルはそれだけで興味がそそられます。
海無し県の王寺町の特集で「島」という単語があるだけで、該当号の広報アンケートはすんごい反響ありました。
リード
本文と切り離されて独立した導入部分のこと。基本的には本文内容の内容を書きます。読者はリードを読んで、「この特集読みたい内容だ!」と判断します。
広報紙に一通り目をとおしても、じっくり読み込む記事は数えるほど。特集を読んでもらえるかを決定づける役割があります。
※この特集は今見たらリードちゃんとしてないです。海無し県の王寺町で、海の写真を掲載する時点で圧倒的反響があったんだぜと言い訳します…。
キャプション
紙面の写真や図版に対する説明文のこと。
文字だらけの紙面では目にとまらず視線が泳いでしまうので、アイキャッチとなる写真などを挿入します。写真で興味を持たせ、その説明文に興味がでると、本文に読み進んでくれます。
写真を見ただけでわかる情報を書くのではなく、読者が知らない情報を記載することを心掛けています。
大見出し・小見出し
大見出しは目立つフォントや大きさで強弱を付け、ここから読むんですよーと視線を誘導する部分。小見出しは、本文が長い場合に小さな見出しをつけて区切るものです。紙面をざっと眺めたときに、読みたくなるような見出しが並んでいることで、本文にようやくたどり着きます。
最後に
今回は要素を紹介して、本文にたどり着く導線を紹介しました。
次回は、これまでのデザインの4法則と紙面要素を使って、読み手の流れをコントロールする「視線の誘導」について解説します。レイアウトにいくまでにどんだけ時間かけるんだ。
さー2月3日号はさっき入稿したし、LABも投稿できたし、帰って子猫と戯れるぞー!
「私も猫派!」な人はぜひコメントしてください。
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