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55日目:『母がゼロになるまで:介護ではなく手助けをした2年間のはなし』を読んで
いつもと違うことするチャレンジ55日目
noteを作るを押すと、「読んだ本の感想をnoteに書いてみませんか?」的な提案をよくされます。noteはわたしが本を読んでいることを知っているみたいです。
ということで、今回はそのご提案通り読んだ本の感想を書きたいと思います。
最近読んだ本。
『母がゼロになるまで:介護ではなく手助けをした2年間のはなし』
内容はもうタイトルの通りなんですが、借金癖、ゴミ屋敷癖のあるお母さんを支援した記録について書かれています。
うわあ、これもう、うちの病院(精神科)にいる患者さんじゃんというのが最初の感想。発達障害のおばあちゃんバージョン。
「介護ではなく手助けをした」という所がずっと気になっていたけど、確かに、いわゆる介護っていう感じではなくて、もともと持っている本人の困っちゃう部分をどうにか補うって感じ。機能的な部分ではなく、なんていうんだろう、社会に適応して生きていけるようにっていうところなのかな。だから「手助け」っていう表現をしたんだなって私はすごく腑に落ちた。
借金癖ゴミ屋敷。もし自分の親がそうだったらって考えるとちょっとゾッとしてしまう。この著者は本当にすごいと思う。文章からお母さんに対する愛が感じられる。あとは見守るっていう姿勢がある。なんでも支援者がやるのではなくて、お母さんを1人の人間として尊重して接しているところが本当に素晴らしいなと思った。
あとは、よっぽど福祉というコラムが良かった。
臨床の場で働いていてもその仕組みの中で出来ることって限られていて、仕組みの中でやってる福祉よりも、もっと身近な所に福祉っていっぱいあって、そっちの方がよっぽど福祉だよねって話。