ノスタルジックなシェアハウスの住人たち
日テレのドラマ「プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~」を録画して観ている。
どうやら2017年に放映されたドラマらしいが、その再放送が今カンテレだけで流れていて、どんなお話かわからないまま観出したのだが、これがなかなか面白い。
小説「ストロベリーナイト」などで知られる人気作家・誉田哲也の「プラージュ」をドラマ化したものという。
ドラマ「ストロベリーナイト」もドキドキしながらずっと観ていた。
今回の「プラージュ」は「ストロベリーナイト」のような激しい刑事ドラマではなく、少し緩めのなおかつ所々にスパイスを効かせたような人間ドラマである。
主演は星野源。
「逃げるは恥だが役に立つ」に続く共演となる、石田ゆり子も出演している。
そう、なんとスガシカオが演技をしているのだ。
ビックリ。
先ほど観た回では、ギターを弾いているシーンが。
寡黙な役なので、歌声は聞けなかったのが少し残念。
シェアハウス「プラージュ」は、住人ひとりに一部屋のみ用意されており、キッチン・トイレ・お風呂は全て共有。
しかも部屋に扉や鍵はなく、薄いカーテン一枚だけで閉じられているという変わった住居。
しかしその「プラージュ」の雰囲気が、なんともノスタルジックで素敵なのだ。
一見、昭和のアパートのような感じ。
でも古臭くなく、レトロだけど落ち着く雰囲気。
長い廊下の左右に各部屋があり、奥の突き当たりには窓がひとつ。
そこから優しい光が差し込み、6つの部屋のカーテンが風でゆらゆら揺れる様は、なんだか懐かしく、そして温かい。
食事は石田ゆり子演じるオーナー潤子が全て作ってくれ、みんな揃って食卓を囲む。
星野源演じる貴生は、初めてのその風景を『まるで給食みたいですね』と揶揄する。
しかし、仲里依紗演じる美羽は『給食は嫌いだったけど、ここの食事は嫌いじゃない』と話す。
それぞれの心に傷や闇を抱え、前科者となってしまった経緯が少しずつ明らかになっていく。
中村ゆり演じる紫織のお話が描かれた第2話では、泣いてしまった…。
人生『こんなはずじゃなかった』と思う人は少なくないのでは…。
私もそのひとりだった。
離婚を決意した時。
乳がんが見つかった時。
適応障害となり、好きな仕事を続けられなくなった時…。
『なんで?』『なんでなの?』
と、心の中で繰り返した記憶。
生きにくいこの世の中で、みな多かれ少なかれ何かを抱えながら生きている。
生きていかなければならないのだ。
どうあがいても、どんなに落ち込んでも、私たちは生きなければいけない。
このドラマ「プラージュ」の中で私が一番気になっているのが、仲里依紗演じる美羽。
捨て身となっている美羽の未来に、一筋の明るい光が差すことを祈るばかりだ。
最後までお読みいただき有難うございました♪
ではまた。 Tomoka (❛ ∇ ❛✿)