Vtuberとの出会い。そしてこれから。
遂に私がVtuberを見始めて1年が経ちました。
1年経って、私もようやく一視聴者として一人前になったかと思っています。正直これまで様々な葛藤がありました。
最初はとにかく不安が大きかったです。
Vtuberというものがどういうものなのか全く知らないところから
入って来て、最初にぶち当たった壁はコメントでした。
私はコミュ力は高い方です。それでもコメントの壁は厚く、全くもってやり方が分かりませんでした。いつ、何に対して、どんな反応を、どんな言葉で、どんな頻度で返せばよいのか・・・。何も分からないまま、とにかくやってみて、反応を見ながら少しずつ改善していくしかありませんした。
最初は酷いコメントだったなと自分でも思います。まあ今も良コメではないのですが、とにかく最初は周りの人を真似したり、勘を頼りになんとか捻りだしたコメを投稿してましたが、ぶっちゃけVさんの反応は良くなかったです。
一番ズレてたなと思うのは距離感です。Vtuberさんというのは友達や会社の同僚とは違います。大勢のファンの中の一人としてどんな言葉をかければよいのか、どんな心持ちで居れば良いのか、それが分かっていないから、かなり滅茶苦茶な動きをしてました。今思うと本当に申し訳なかったです。
私はVtuberさんに確かな魅力を感じつつも、慣れないフィールドで苦戦する日々が続きました。
そんな失意の中、私を拾ってくれたVさんが二人現れました。「倉持京子」さんと「まや」さんです。お二人は不慣れな私にも優しく接して下さいました。
二週間ほど毎日のようにお二人の配信にお邪魔して、初めてVtuberの楽しさを感じることができました。そしてその楽しさへの感謝と敬意から、応援したいと思うようになり、初めてお二人を自分の「推し」にしました。
推しの意味は良く分かっていませんでしたが自分なりに定義しました。
私のその時の推しの定義とは「Vさんの夢を自分の夢として応援する」というものです。実はこの定義は今でも変わっていません。一般的には推しというのは「とっても好きで特別に応援してる」という意味だと思うのでそれほどズレてはいないですよね。推しか推しじゃないかは心理的にも区別はありますが、明確に区別してるのは自らの時間や私財を投じてまで応援するのかという点です。
京子さんとまやさんの二人を推しにしてからもまだまだ不安な日々は続きます。コメントなどの技術面は徐々に慣れてきていましたが、心理面はまだ不安定でした。自分のコメントやツイートがVさんにどう思われているのか、また、Vさんの反応に対して、どのように受け止めれば良いのか、分からないなりに一生懸命悪戦苦闘しながら理解しようとしました。
程なくして3か月が経ち、なんとなくこの世界にも慣れてきたと感じるようになっていました。実際にはまだ何も理解しては居なかったのですが、脱初心者という感じでしょうか。本当の困難はまだ知らない状態です。
この頃から京子さんが所属していた「星めぐり学園」の他のメンバーも応援するようになりました。「帝」さん、「伊織ねめあ」さん、「戌千代ここな」さん、「オグリメル」さんの4人です。
一気に推しが6人まで増え、今までとは全く違う環境になりましたが、それ自体は本質的な問題ではありませんでした。時間やお金のやり繰りを頑張る事で対処できました。
そして忘れもしない一大イベントが始まる事になります。「超パーティー2022 VTuberステージ出演オーディション」です。
このオーディションは後に開催されるニコニコの祭典「超パーティー」の出演権を懸けたオーディションでした。審査方式は単純明快、期間終了までのギフト(Youtubeで言うスパチャ)の額で競うというものです。
このオーディションには私の推しであるねめあちゃんと、当時は推しでは無かったけど同じ星めぐり学園に所属する「餅々さくら」さんが出場していました。
ねめあちゃんは序盤、回線ドラブルなどもあり、出遅れていました。最初は特別な盛り上がりは無く、いつもと同じように楽しくお歌を歌う配信が続いていました。
そんな中、三日目あたりで事件が起きます。ファンの数人から高額のギフトが贈られました。順位は一気に上がり、上位にランキングしました。
ねめあちゃんは感激し、感極まるなか、今まで一度も言わなかった自らの不安な気持ちと、実は過去に学園から除名の危機があった事を打ち明けたのです。私はそれを聞いた時、強い衝撃を受けました。ちょっと一つ何かが違っていたら彼女はもうここに居なかったかもしれない。
想像するだけで頭が真っ白になりそうでした。今まで応援していたVtuberさんが活動を終了したことが無かったので、深くは考えていませんでしたが、よくよく考えたら当然の事でもありました。
ねめあちゃんは真面目な頑張り屋さんです。そんな彼女の事が好きで応援しては居ましたが、それまではそこまで絶対的な意思を持って応援していたわけではありません。
しかし、自らの進退が掛かっているにも関わらず、それをおくびにも出さず、黙ってひたすらにここまでパフォーマンスを続けてきた彼女の強さやひたむきさと、そんななか彼女が秘めていた不安。その両方を知り、強く思いました。彼女を応援したいと。
きっと私と同じように思った人がたくさん居たのでしょう。オーディションでは多くのファンの応援の末、彼女は見事一位になりました。私も金銭的にも心理的にも多くの犠牲を払う結果となりましたが、とにかくねめあちゃんが一位になって嬉しかった。
実は二位でもステージ出演権はありました。でも私はねめあちゃんに「一位」になって欲しかった。
予選で暫定一位になった時、「私は今まで何かに一位になる事なんて無かった!私が一位になる事なんてあるの!?」と言っていたねめあちゃんに一位の景色を見せてあげたかった。そして自信を持って欲しかった。
正直に言えばそれでも悩みました、十分に分析した結果、恐らくオーディションに勝つには100万円以上のギフトが必要になる。今まで赤スパすら投げたことが無い自分にとって途方もない金額です。しかしこうも思いました。「それで彼女の人生を少しでも変えることができるのなら安いものだ」と。
それから、最後まで一位を争った餅々さくらさん、夢咲ミアさんのお二人の事は私も陰ながら応援していたので、お二人の悲しみは心に痛かったです。特に最後の最後、私が大量のギフトを投げる直前まで一位だったさくらさんには申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
さくらさんにはいずれこの借りを返す。そしてその日が来るまではコメントはしないと決めました。
一か月後に開催された「ニコニコ超パーティー 2022」のステージは大成功でした。埼玉スーパーアリーナで堂々と歌う二人には驚かされました。こうして華々しくこの件は幕を閉じました。
時を同じくして「レンズ越しのVirtual」の開催もありました。このイベントはVtuberによるバーチャルな会場でのライブイベントで、星めぐり学園からは京子さん、帝さん、ここなさん、さくらさんが出演し、観客を大いに沸かせていました。
特に帝さんはこのステージを特別に大事にしていましたし、私も帝さんにとって大事なステージになると思っていましたので、実際に帝さんらしい、観客を引き込むパフォーマンスを見て、嬉しかった。
「ニコニコ超パーティー」、「レンズ越しのVirtual」と多くの観客の前でパフォーマンスをする彼女たちを見て、私は応援したいという想いをさらに強くしていきました。
そうしてまた時は流れ、年が明け、さくらちゃんの次のオーディション、「神乃ひかり」さん、「猫咲ヒスイ」さんに惹かれた話に繋がっていくのですが、これ以上はあまりに話が長くなるのでまた別の機会に譲って、自分の心境の変化について最後に書きます。
実は1年という節目を前に私は今までとは別のやり方で活動していく事を決めました。今まではとにかく無我夢中でVtuberさんを追っかけ、楽しむ事を主軸にやってきました。したがって応援の形もそれに沿ったものになっていたと思います。
これからもそれをやめるつもりはありません。ただ、軸を少しずらします。それは推しの夢を応援するという本来の私の推し方に今一度立ち戻り、そのためにより直接的で効率的な事をやるというものです。
具体的には星めぐり学園のメンバーであればよりその魅力をアピールできるWikiやWebサイトを制作するなどです。星めぐり学園のメンバーは実に魅力的なのですが、それを知ってもらうために必要なものがまだまだ足りていないと私は思っているので、これを改善したいのです。
まやさんに対してはまだ何をしたら良いか具体的なアイディアがありません。まやさんは独特な活動スタイルをとっていて、現状で十分なファンが居ますので、同じやり方では応援できそうにないです。ですがきっと私にも何かできると思います。
この一年でVtuberという新しい世界を存分に楽しませてもらいました。次の一年、去年とは違った形でもこの世界に貢献できればと思っています。
それでは、もしここまで長々と読んでいただいた方がいらっしゃいましたらありがとうございます。
書き残したことも多いですし、別の機会にまた筆を執りたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?