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初めての喫茶店に入ってみたお話
先日書いた記事の中で食に関することの挑戦が苦手だと書きまして。
気づけばチェーン店ばかりだなと思ったので、今日はずっと入ってみたいと思っていた喫茶店デビュー。
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ちょっと駅から離れた、通りから一本入ったところにある喫茶店。
昔ながらの商店街の付近なので、地元のおじいさんおばあさんの常連さんが多いイメージ
今日挑戦するとあらかじめ決めてはいなかったのだけど、なんとなく行ける気がして入店。
入ると先客のマダムにじろっとみられた気がしたけれど(田舎あるある)気にせず奥のカウンターに座らせてもらう。
マスターはご年配の男性。
一人でやっているお店のよう。スーツを着ていらした。
一瞬だけそわそわと緊張したけれど、とっても静かで落ち着く。小さくクラシックが流れていた。
多分ここに何度も来るだろうな、と思った。
マダムたちはすぐに帰って、わたし一人だけになった。
こういう場所で写真を撮るのは憚られるけれど、ささっとだけ撮らせていただいてスマホは片付けた。
こんな時に気の利いた本を一冊くらい持っていればよかったと思う。
ゆっくりと淹れたてのコーヒーを出してくださった。
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お砂糖入れもかわいい。「お砂糖とミルクは入れますか?」と聞かれてちょっと迷った。
本当は少し甘くしたかった。けれどブラックで飲んだ。
意外とたっぷりめのコーヒーを啜りながら、カウンター席から目の前にずらっと並ぶカップ&ソーサーを眺める。
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いろんな柄のカップたちが見ていて飽きない。
紅葉の柄の和風なものや、可愛らしい花の模様、ティファニーブルーのような目の覚める水色のカップもあった。
わたしの元に届いたカップは黒地にたくさんの花が描かれていて、なんだかとっても嬉しかった。
本を持っていなくてもいくらでも時間が溶けるようで、ずうっと眺めていた。
カフェオレ用やエスプレッソ用のカップもとっても可愛くて、憧れてしまう。
ふうっと一息ついて、本来の目的の仕入れに向かった。
結局お目当てのものはなかったのだけど、あれこれ動いてお昼過ぎ。
なんともう一店舗、ずっと気になっていたお店に挑戦した。
コーヒーを飲んだのでお腹も膨れていて、そんなにたくさん入らなかったので軽くサンドイッチを頼んだらびっくり。
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ボリュームも見た目の華やかさもすごい。
いちじくと生ハムのサラダと、お魚の前菜が2種、マッシュポテトで包まれたたまご
そして黒トリュフ入りのたまごサンドと津南産のリンゴジュース。
正直金額的にサンドイッチとドリンクのみくらいだと思っていたので、すごいコスパに驚愕。
新潟では有名な地場野菜を使ったイタリアンのお店。駅なので席はテーブルが2つだけ。基本はテイクアウト。
勇気を出してよかったな〜と思った。とってもいい出会いで幸せ。
穴場すぎて二店舗とも誰にも教えたくない。でもずっと続けてほしい葛藤。
最近ちょっと、ご褒美で溢れかえっているな〜と少し反省。自分を甘やかしすぎている。
前にどこかで
「女は外で美味しいランチをしたほうがいいのよ。家で再現して作ってあげたらいいんだから」
と言っていたおばさまがいらっしゃった。最高なマインドだと思う。
なんとなく昔を生きていた女性はもっと尽くしていたのかと思っていたけれど、いい具合に息を抜きながらうまくやっていたのかもしれない。
その時代なりにうまくやりこなし、明るく笑うおばさま達を心底尊敬する。本当にかっこいいなと思う。
なんて、脱線したけれど。
ではでは〜