私のアイ
幼い頃から
一貫して
褒められるところといえば
目
なの
目が大きい
とか
眼科医にも
黒目が大きい
と
自分では
実は
好きなパーツでは
ないけれど
海外でかつて
MI6に勤めておられた方の講演に
出席したことがあるのですが
スパイになるには
顔を覚えられないことが先決
印象的な人はだめ
だから美女や美男子がスパイ
というのはあまりありません
そこのあなた
あなたはなれないわね。
目が蠱惑的だもの。
彼女と会った男性は
きっと、あの目の女性
と
思い出すから
と
引き合いに出されたことが
あります
いくら印象的でも
視力は悪いし
自分では好きじゃない
そう思って生きてきたけれど
彼が会うたびに
綺麗な目、と褒めるの
目が好きだと言うの
私は
やっぱり
好きじゃないけれど
彼が
そんなにも
好きだと言ってくれるなら
きっと
彼のために
私は
この目を備えて
産まれてきたのだろうから
満足
するとしよう
でも
視力が
めちゃめちゃ良い方が
やっぱり
良いなぁ
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