カレと突然の別れとなったはなし
10年弱、一緒に大切に過ごしていた時間が唐突に終わりを迎えた。
カレには、10年ほど前に憧れを抱いたことをきっかけに、先輩に勧められ、一緒に過ごすようになった。カレのおかげで毎日がとても充実した。
大学生の頃はほんとうに毎日一緒にいた。一緒に過ごすことで新しいことにチャレンジもできた。毎晩まくらもとにいてくれて、音楽を流してくれたり、映画を流してくれたりと毎晩一緒に眠っていた。大学卒業もカレがいたからできた。
そんななかでも一番たのしませてくれた時間は、音楽を流してくれるときだった。友人を繋いでくれてmp3の送り合いをしたり(借りた音源をSkypeで)、色んなアーティスト情報を交換し、おすすめし合って聴きまくっていた。そんな日々がとてもたのしかった。(これ、違法?)朝から晩まで音をながしてくれた。
学生時代には、ほんとうにとても濃い時間を一緒に過ごした。仕事をするようになってからも、もちろん休みの日はしっかりとわたしの相手をしてくれていたし、たまに一緒に仕事をしたり、それなりに適度な距離で変わらない日々を送っていた。
そんなこんなで時は過ぎ、いま、stay homeになり、再び学生時代なみに心強い相棒だった。1日の大半、カレに触れていたから。
だがしかし、ほんとうに突然の別れになった。わたしの不注意で。それ以前に乗り換えをほのめかしていたので、不満に思っていたのかもしれない。10年もともに過ごしていたので、指先からわたしの感情は伝わっていたのかもしれない。”もうそろそろ新しくしたいな”なんて思わなければよかったののだろうか。
もうおわかりの方もいるかもしれない。
そう、わたしのMacBook Airが故障した。(もっとも、自ら命を絶ったわけではない。わたしが壊す原因を作ったのだ)
大切なものはいつも近くにあって大切な気持ちを見失ってしまう。近くにいるからこそ大切なのに。失くしてから気づいても、もう手遅れだけど、このありきたりだけど忘れがちな、大切な気持ちを久しぶりに思い起こさせてくれた。
いままでほんとうにありがとう、MacBookAir
(10年弱もほぼ問題なく使えたってすごい)