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メリーメリークリスマス
クリスマスは実家へ。
ケーキ屋さんでブッシュ・ド・ノエルを買っていった。
夕飯のあと、デザートのケーキの時間。
せっかくだから、キャンドルもつけてみた。
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火が灯されると、母は手拍子をしながら「ハッピーバースデー」を歌い出した。
「今日は誕生日じゃないでしょ!」と姉がつっこむ。
「イエス・キリストの誕生を祝う日だからいいんじゃない?」といなす私。
「でも、クリスマスだから、やっぱり“きよしこの夜”かな?」と言って歌い出したら、母も歌い始めた。
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母は歌うのが大好きだと知った。
最近はできないこと、わからないことも増え、いろいろなことで落ち込みがちの中でも、歌うとすぐ笑顔になる。
そんな母の笑顔をみるのはうれしい。
きよしこの夜 星は光り
救いの御子は み母の胸に
眠りたもう 夢やすく
歌いながら、子どもの頃のクリスマスを思い出した。
本が大好きだった私は、たいてい欲しい本を書きあげてサンタさんにお願いしていた。
朝起きて、枕元にその本があった時の嬉しさといったら。
わたしはいつから、サンタはいないと知ったのだろう。
いつから、親の仕業だとわかったのだろう。
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ケーキを切りながら、今日は、今は私が母のサンタなんだなと思った。
恋人はサンタクロースならぬ、娘はサンタクロース。
母がケーキを食べながら「おいしいね」と何度もいう。
お母さん、サンタが来てよかったね。
2023年、クリスマスの夜の思い出。