アグニモリーの植物観察【11】紅葉と特別ちいさい子編
一昨年から去年の春にかけて、スターオブベツレヘムの植物観察をしていた。
ご指導くださっていた先生に、花が咲き終わった後、プランターの球根はどうしたらよいかを伺ったら
「そのままほったらかしでも、ちゃんと来年も花をつけてくれます。できれば、地上から姿を消すまで、どのように変化していくのか、観察を続けてもらうのがいいと思います」
とお返事くださった。
‘地上から姿を消すまで’
その言葉がとても響いた。
「観察」は観ること。姿が見えなくなるまで続く。
そして、目には見えなくなっても、植物の営みは終わるわけではなく、大地の下で粛々と続くのだ、ということにも改めて気づかされた。
というわけで、その後のアグニモリーさんの記録を。まだ地上から姿を消してはいない。
地面のほうのアグニモリーは、紅葉していた。
紅葉したら、葉脈がわかりやすい。
と、その時、足元で小さく咲いている小さなアグニモリーに気づいた。
特別にちいさい。
寒くなる前に、小さめで省エネにして咲いたのだろうか。
小さくても、アグニモリー本質のかがやきは変わらないな、と感じた。
さて、年が明けて一昨日の小さなアグニモリー。
小さな花は枯れてしまったけれど、まだしっかりと存在していた。
そしてこの日、何度か外のデッキと中をいったりきたりしているうちに。。
着ていたフリースに、ひっつき虫がついていた。
カーテンにも。
カギ型の部分がしっかりとカーテンの布地の網目に入り込み、なかなか外れなかった。
アグニモリーさんは、こうして種を運んでいくのだ。
ひっつき虫の強さと、植物のたくましさよ。
種を他の存在に運んでもらうという術、これもまた、アグニモリーの特徴であり、エッセンスなのだなぁ。
お母さんのひじを掴んでついていく小さな子どもが浮かんだ。
まだまだ地上にしっかり存在感を示している。
観察は続く。
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