Beatles' Christmas Record 1963
🎼Beatles' Christmas Record 1963
1963年、当時イギリスのビートルズファンクラブがクリスマスプレゼントとして会員向けに配った、メンバーからのメッセージの入ったソノシートなレコード。
クリスマスレコードとしては一番最初のもの。
中面はファンクラブ通信になっていて、クラブ会員へ向けてのメッセージや、翌年ビートルズは映画を撮るから、ファンクラブで先行上映会やるよ！etc...の活動予定やらが書かれていて、彼女達の熱意がすごく感じられる内容。
「Dear Beatle People,」で始まる出だしの文章だけGoogle翻訳で抜粋すると、こんな感じになります。
親愛なるビートルの人々へ
このニュースレターには、 ジョン、ポール、 ジョージ、リンゴからの特別なクリスマスプレゼント として、ビートルズのクリスマスレコードが含まれています。
このレコードは当クラブ限定で、他では入手できません。 ディスクは 25, 000 枚しかプレスされていないため、 お土産としても非常に価値があります。
クリスマスに間に合うように、 既存のすべてのクラブ会員に無料でコピーを提供するのに十分です。
私たちはあなたがそれ を楽しんで、休暇中にそれをプレイすることで非会員の友人を少しだけ嫉妬させることができることを願っています!
(以下略)
「お土産(souvenir)」は、きっと「記念品」の方がしっくりきますね。
「会員になるとこんな良いことあるよ！」
という文章がつらつらと書かれていて、読んでて楽しいです🎵
本当に粋で素敵な企画！✨
クリスマスレコード、現在我が家にはこの'63年の他に、'64年、'65年、そして'66年のものがあります。
このソノシートというヤツは、レコード針を乗せるのが怖いくらい本当にペラい薄いビニール製のシート。
音源としては、普通のレコードやCDやネットで聴くことは出来るし、実際うちにもレコード・ストア・デイの時に発売されたシングルレコード7枚組の箱もあるのだけれど、
ポチっとすればすぐ聞けるデジタル音源や、破れる心配のない硬い素材なレコードとは違い、
こちらは、ペラペラでくにゃっくにゃな頼りないソノシート。
「え、破れたりしない!?」と警戒しながらターンテーブルに置いて針を乗せ、
「本当にここから音出るのだろうか？出ても大したこと無いんじゃなかろうか？」
と疑いながら針が音声データをトレースし始めるまで待つこの数秒間のドキドキからして違うし、
その緊張の最中、突然スピーカー越しに目の前でビートルズの面々がわちゃわちゃとお喋りを始めて、
まるで、まるで自宅に皆勢揃いしているみたいで、
こ、これは…
なんて幸せな状況！
そして何より、
今みたいにYoutubeやSNSのない時代、ファンにとってビートルズは今よりもずっと雲の上の存在に近かった筈。
そんなビートルズから郵便でメッセージが届いて、しかも届いたソノシートで楽しげに話したり歌ったりするメンバーの声を楽しむ事が出来るだなんて、
ファンにとっては間違いなくスペシャルなクリスマスプレゼントだった筈で、
自分ちのオーディオからメンバーからのメッセージが聞こえてきた時の喜びたるや想像に難くなく、
当時の彼女達の感情までもソノシートから伝わって来る気がして、
すっかりハマってしまいました(笑)
そして。
ここで最初にご紹介した'63年のクリスマスレコード、
うちに来たものはジャケも盤自体もとても美しい上に、はじめこれがファンクラブから送られてきた時の封筒まで残っていて
至る所に元の持ち主の方が本当に大切にされていたのが伝わってきます。
それが時間を超えて、そして国境をも超えて、私の手元へ来ました。
身の引き締まる思いがします。
とても光栄✨
宝物、確かに引き継ぎました💎
私も大切にして行きます
…と、あれから一年経った今も、手に取る度に持ち主だった方に伝えたい気持ちでいっぱいです。
手元にあるというだけで幸せな気持ちになれる…私にとってはそんな素敵なアイテム、クリスマスレコード。
コンプリートまではまだまだだけど、大きな山は越えているので、
これからもゆっくり探していきたいと思います✨
おしまい。
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