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【Case1-m.精神科医かおり、COVID19が人生に与えた影響】
プロポーズされて顔合わせの計画とかを立てていたものの、2020年4月。ロックダウン。
ここから2ヶ月くらい、元旦那とは一切会わなかった。結婚に向けて確認しておきたいこと、決めておきたいこと(どこに住むかの家とか、生活費のこととか)はたくさんあったのだけど、1年は留学して別居が決まっていたので、「そのときになってみないとわからないから」といわれて何も進まず。
2月に冬休みがあるからその時に留学先行こうか、みたいな話をしたり、式はハワイであげてもいいよね、くらいの話し合いしかしていなかった。
この時に初めて、留学は1年だけど、その後海外勤務になるかも、みたいな話になり、
いやいや聞いてないよ!ってなった。
そもそも全国転勤があるのも知らなかったwでも「別についてこなくてもいいから」と言われて。
今なら、「じゃあ今結婚する必要性なくない?」って思うけど、
その時は自分の生活スタイルを変えなくていいことに安心もしていた。
プロポーズはされたものの、ちょっと迷っていたかおりは、内科医にも会って話がしたかった。
でも、ときはコロナ禍、緊急事態宣言中のロックダウン。
地方なので東京への往来をストップされていたり、内科医はコロナ最前線で勤務。
いつ終わるかもわからないコロナ禍で、もう関係は終わりかな、と諦めモードになっていた。
どうせ多くの遊び相手のうちの1人だろうし、と思い込んでいたのと、
そもそも結婚したとして、地方に住むという選択肢はないしな、
と自らフェードアウトして連絡を取らなくなった。
大学院に入ったばかりで、キャリアが中断されることの怖さもあった。
大学院では予定していた研究がコロナのせいであんまり進まなかったり、
院生の醍醐味である研究費で海外出張!なんかも全然なく。
病棟の方では、「独身の人を優先してコロナ関連業務に従事させる」と言う差別的ルールが敢行されようとしており、独身差別!!(感染対策的にわからない話ではないのだけど)
結婚もできないあなたはコロナの戦場にいって感染しても別にいい存在なんだと言われた気がした。(結局精神科は職員メンタルヘルスケアという業務ができ、感染リスクはめちゃめちゃ低い仕事が多かったのだけど、逆に整形とか眼科の友人たちは、清掃の人を病棟に入れるのはできないからという理由で謎の病棟掃除係とかをさせられ、こんなの医者の仕事なの?と言っていた。)
バイトしていた美容のクリニックでは、「お客さんが来ないのでしばらく来なくていいです」なんて言われたり。え、まさかの医者が職なし?みたいな。おかげで在宅ライフが充実して、自炊に凝った1年でもあったのだけど。
そんなストレスフルな状況で、早く結婚したら楽になるのかも?と思い込むようになっていった。
そんなわけで、2020年8月に入籍。顔合わせまでも色々モヤモヤはあって。
・実家に挨拶に来た時に、我が家はたねやの最中しか食べないから、と言っていたのに、どこのかよくわからんまずい「ありがとう」と書かれた最中を買ってきた結果、うちの祖母に「うちとは家のレベルが合わないんじゃなかろうか」と言われていた。(離婚後に知った)
・実家でのホテル代、一心寿司光洋での食事会、全てうちの実家持ちだった。(相手の親への挨拶のときは食事代のみ)
・向こうのお父さんが、うちの先祖は代々墓守で、と先祖自慢をされた。(それは自慢なのか…?!)
・やたら息子自慢をしていた。うちのはイケメンで頭もいいだろう?的な。私的にはうちの弟の方がイケメンだしな、と思っていた。
・結婚前に、うちは汚くて見せられない、と実家を見せてもらえなかった。(確かにボロかった)
・顔合わせの時に、向こうのお父さんに親たちの前でキスをしろと言われて、まじキモいジジイだな、と思った。
そんなこんながあったのに、ひとまず結婚していると言う肩書が欲しかったかおりは、
「これで結婚していると言う世間体が保たれる上に、ライフスタイルは一切変えなくて良いと言う安心感、まあコロナで出会いもなく、恋愛どころじゃないしな」と恋愛の代わりに仕事を増やし、
週1の大学院のリクルート兼外来、週2ラボミーティング+研究日、週4の外来バイト、と言うワーカホリック期に突入した。
この頃の思考過程は今振り返ってみてもよくわからない。結婚してみてわかったことはたくさんあったけど、あの時別の選択肢を選んでいたらどうなっていただろう、って思うことはたまにある。
そういえば今年厄年なんだけど、結婚したのはちょうど厄年だったな。
そうだ、ぜんぶ、厄年のせい。ぜんぶ、コロナのせい。COVID-19 related psychosis !!!
そんな旦那とは、留学期間中の1年は何事もなく過ごしたけど、留学から帰ってきて3ヶ月で破綻🤓一緒に住んでたら1ヶ月で破綻してたかもw
というわけでかおりの中では結婚した実感はゼロで、偽装結婚と呼んでいるのです。
占星術を勉強したお姉さんにも、「離婚の星ないのに謎だな」と言われて、
結婚にカウントされてないからだね、という結論に至った。
結婚&離婚を経験して良かったことは・・・
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