“特別な”欅坂46
欅坂46は10月13日をもって幕を閉じ、
同時に櫻坂として生まれ変わった。
まずは、2日間素晴らしいライブを魅せてくれたメンバーに最大級の“ありがとう”と“お疲れ様”を言いたい。本当に、良いライブだった。
私が欅坂を応援することになったのは、『二人セゾン』の時期以降だ。
3rdシングル新規のファン目線からみても、歌番組の注目度やメディアでの取り上げ方等、特に欅坂の活動はメンバーにとって濃いものであったように思う。
ラストライブでは、そんな欅坂の全てを出し切ったと私は思う。
欅坂のことを語る上で、平手友梨奈の存在は欠かせないだろう。
彼女のことについては、前回の記事で私なりの考察を述べているため、よければそちらを読んで頂きたい。
正直なことを言ってしまうと、私自身も平手友梨奈のパフォーマンスが好きで、そんな彼女に共鳴するように全員で表現する欅坂が好きだった。
しかし、今回のライブで、その気持ちは別の箱にしまい込むことができた。
新たにセンターに立つメンバーだけでなく、全員の表情から、それぞれのパフォーマンスに対する強い気迫を感じた。心に響くような、本気の、そして彼女達自身が創作する、「これが欅坂だ」と言わんばかりの情熱を私は感じた。
ライブの中身を詳しくここで綴りはしないが、ご覧になった方であれば恐らくこの感情を分かって頂けることだろう。
“平手友梨奈を思わせるパフォーマンス”ではなく、メンバーそれぞれが、自分なりに考え、答えを出し、自分の形で表現することができていたと思う。
そして最後の最後で、いや寧ろ最後だからこそ、そうすることができたのは、私は平手が居てくれたからだと思う。平手を見て、悩み、苦しんだ過去が、ここに来て大きく彼女たちを成長させた。“自分なりに”表現するということの大切さを、メンバーも、そして我々ファンも心に刻むことができたのではないだろうか。
そして、櫻坂へ
周知の通り、1stシングルは恐らく選抜制度が導入されている。グループとしては2度目だが、“実質的に”これは初の試みとなる。
ただ私は、そこまで事を大きく捉える必要はないと考えている。今回の楽曲では、“たまたま”こういう人選だったというだけだ。
ラストライブの『コンセントレーション』には、衝撃を受けた方も多いのではないだろうか。昨年夏に選抜外を告げられたメンバーのパフォーマンスとはとても思えず、胸を打たれるものだった。
そういう意味で、選抜・選抜外というものはあまり気にしなくてもいいのだと思う。少なくとも、我々ファンは。
歌番組等に出演する“Aチーム”はもちろんだが、多くのファンが支持する“Bチーム”にも期待が高まる。それぞれにどのような楽曲が生まれ、新たな歴史を紡いでいくのだろうか。
きっとまたライブやイベントで、各々成長した姿を観せてくれると私は信じている。
なぜなら彼女達は皆、「欅坂46」だったのだから。
それだけで特別なのだ。
そのグループは、まさに“奇跡”そのものだった。
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