千葉雅也の『エレクトリック』がカッコいい。
千葉雅也の『エレクトリック』がよかった。
以下は、わたくしアルジズによる、極私的誤読的レヴュー。ネタバレの心配はありません。
作品は、主人公の高校生「達也」の視点によって、宇都宮の街をタルっと切り取っていくわけですが、なぜだか、ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』っぽい神学的語りとして読めてしまう。どこもかしこも、猥雑で笑える場面のはずだけど、なぜか神々しい。
例えば、次のようなところに、わたしは神学っぽいキラキラした感じを受け取ります。
聖書に出てくるような感じの、シ