尻餅ついて、えへへっ(^^;)
4年ほど前より、亡き妻と市内の公園でバードウォッチングをしながら、ウォーキングをしていました。
私たちはこれを”探鳥ウォーキング”と呼んでいました。
昨年の初秋のころ、標高100mほどの尾根コースでの復路でのことです。
下り坂になる手前の水平なところで、背後から「ズルッ」というような音がしたので振り返ると、家内が尻餅をついていました。
「どうしたの?何してるの?」
と尋ねると、
「えへへっ」
と照れ笑いして、「滑っちゃった」と言って恥ずかしそうにしていました。
「こんなところでどうやって滑ったの?」
お尻の汚れを払いながら
「分かんない」
こういうことが家内にはよくありました。なので、家族の間では「愛すべきドジな人」ということになっていました。
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葬儀から2週間ほど経過した頃でしょうか。ウォーキングを再開して2回目の時でした。
1回目の時は思い出さなかったのですが、家内が尻餅をついた場所に足をおいた瞬間にフラッシュバックのようにその時のことが蘇ってきました。
動揺しました。
心の準備ができていませんでしたから。
不意を突かれた感じでした。
その後、目の前の風景が滲んできて困りました。
岳父にこの話をすると、
「これからもそういうことはあるだろうな」
そして、
「連れ合いに先立たれるとな…、こたえるわな…」
と。
通夜の時から何度となく言われた言葉です。
岳父も同じ経験をしているので実感がこもっていました。
おそらくこれからもこういうことはあるのでしょうね。
このような心への”爆弾”は、天国の家内からのプレゼントと考えることにしようと思います。
最後までお読み下さりありがとうございました。これも一期一会のご縁と思います。今後ともよろしくお願いいたします。