亡き妻との約束…花見(1)
私たちが探鳥ウォーキングのフィールドにしている市内の公園では、3月の中旬の陽光桜から始まって4月中旬の枝垂桜まで花見を楽しむことができます。
もちろん、それは種類の異なる桜が植えられているからですが、入り口付近と尾根筋では標高差が100mあることも影響しているでしょう。
昨年は私たちが結婚して以来こんなに花見をしたことはなかったと再三話題に上るほど花見を楽しみました。
「楽しかったね」
「楽しかったな」
と何度も言ったものです。
そして、今度一時退院ができたら花見に行こうねと病室で何回も約束をしました。
まさか、桜の季節が来る前に逝ってしまうとは---可能性としてはゼロではないとドクターから示唆されてはいましたが---思ってもいませんでした。
葬儀の際に、若いお坊さんから、
「個人が願っていてできなかったことを残された者が代わりに実現してあげることが供養になる」
という話がありました。
実は、私自身、二人で近い将来の希望として計画していて果たせなかったことを一つずつ実行しようと思っていたところでしたので、大きく背中を押された気持ちになりました。
そして、決めました。
昨年のように、この公園で何回も花見をしようと。
そして今日がその1回目です。
今は陽光桜が3分咲きというところです。陽光桜はピンク色の濃い大型の花を咲かせます。見応えがあります。
野鳥が花の蜜を吸いにやってきます。特に、ヤマガラの食事風景は見ていて楽しいものがあります。
明後日に執り行われる四十九日の法要のために、息子二人も揃ったので三人で供養の花見に出かけてきました。
池のそばでは枝垂桜が1本咲き始めていました。
それを愛でた後、尾根コースまで一気に上がり陽光桜を1本1本開花状況を確かめるように歩きました。
あいにくの曇り空で発色は良くはありませんが、こんな感じで咲いています。
ヤマガラ以外では、ヒヨドリとメジロが吸蜜に来ていました。特に、ヒヨドリはたくさん見かけました。
ついでながら、ヤマツツジも開花寸前でしたし、急に蝶の姿も多く見るようになりました。(キタ)キチョウが目立ちました。
これからしばらくの間は花見🌸優先でウォーキングを心掛けたいと思います。