マイナーcpにハマったら地獄を見た字書き

タイトル通り。衝撃的体験だったので吐き出さずにはいられませんでした。

私はもともとアニメや漫画にはあまり詳しくなく、たまに気に入った作品を目にしたら壁打ちで二次創作の短編をちらちら書く程度で、主軸は主に一次に置いている。
(たいしたことはないけど文芸賞の受賞歴もあるので字書きとして最低限のレベルには一応達していると思われる、という手前味噌情報を前提として)

で、だいぶ前から友人に某少年漫画を読むよう勧められていて、私をよく知っている彼は「あなたなら絶対にハマるはず」と断言していた。
毎日忙しいしこの年齢で少年漫画に手をつけるのはちょっと抵抗感がなあ…とずっとのらりくらりかわしていたんだが、とある時期にぽっかり夜の時間が出来たので、断り続けているのも申し訳ないからとその作品のアニメをとりあえず見てみることに。

…案の定どハマりしたよね!!
もうその友人がドン引きして話がついていけなくなるくらいにはハマった。

一言で表せば治安の悪いスポーツ漫画である。
自称繊細で品のある私にとってあんまり好みの作風ではないんだけれど、なんせそこに登場する二人(Xの方には名前出してるけど仮にABとする)の関係性が強烈に良くて、全ての諸問題を凌駕してのめり込んでしまいましたとさ。

さて地獄はここから!!
なんせ、そのcpの片方、Bが序盤で負けて退場して以降、一切の登場がなくなっていたから!!
大陸移動のスピードくらい流行に対しノロマな反応の私がハマった頃には、すでに彼が消えてから本誌では5年くらい、アニメでは2年くらいはゆうに経っていた。

当然、この期に及んで新規ファンなど誰一人おらず…。
浦島太郎状態。

さらにもう片方のキャラAはまだ活躍しており人気も根強いので、他キャラcとのcpが徐々に盛り上がってきているのである。(はい地獄)

現役のAと退場したBの関係はとても心温まるものだったので、ありがたいことに過去にそこそこいたファンの皆様が生み出した作品はまだネット上に残っているし、今も片手指未満程度の神書き手さんがいらっしゃる。ただ、書き手さん達は数年前にアンソロを含め数々の作品を世に出すなど活動は一巡しており、すでにゆるやかなコミュニティでまったりご隠居中という状態。

そこで熱量の滾った場違いな字書きが一人参入…。

持て余したABへの激重感情に対し、私が唯一出来るのは、二次創作小説の世界に落とし込むこと。だから数回書いて支部に投稿したよね。

……見事に読まれない!!!
覚悟はしていたとはいえ読み手さんすらほぼいない界隈に飛び込んだのが初めてで、びっくりしたよ…。
もちろん自分の力量不足もあるよ、それはもちろん!

ただ、1〜2年前に私が少し手を出した某cpも斜陽だったとはいえ(斜陽ばかりハマる亀のオタク)まだ読み手さんが多く、支部に投稿した小説には今よりも数百倍のブクマがつき、熱いご感想もたくさんいただけた。
その節は本当にありがとうございました。自分のcpに対する解釈をバッチリ理解してもらえた経験が今の支えになってます。
だからこそ、ジャンルが変わるだけでここまで反応が違うことに愕然としたのだ。

私は私の書くものが大好きだけれど、別に私のABが見てもらえない、共感してもらえないのが気に食わないわけじゃない。二次創作ってキャラの魅力を拝借した妄想だし。
ただ、爆発する萌えを一人で発散するしかないのは寂しいなあって、その時は心から思った。

それであまりに辛くて、自分は何のために二次創作をするのか?という原点に立ち返ることにした。
結果、私は評価や反応のために二人を書くわけじゃなく、ABのcpを愛していて、自分の生み出すABが最高だと思うから書くんだと。
だからいくら無風だろうとまだ書くと思う。
ていうかほぼ誰にも見られてないからこそ好き勝手出来る自由もあるんだよね。

それに評価が欲しいなら一次がある。
一次はそれなりに努力と比例して評価が返ってくる、ある程度は報われる世界だ。

ということで、時期はずれの愛ゆえに味わった地獄はよりよい字書きとして成長する糧にして、一次も、もちろん日常生活もちゃんとやりつつ、さらに自分の楽しみのために今後もABを愛でていこうと思う。

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