クラフトビールの「夢」と「そろばん」 第54話
2024年 9月 19日(木)
先週末に開催された「2024けやきひろば秋のビール祭り」、
行かれた方も多いと思います。
今年は、新規・初参加11店舗、トータル65店舗の出店とのこと。
やっぱり行きたくなる、日本最大級のクラフトビールの祭典ですね。
人が多い場所は苦手、ひっそりひとりでいつものビールをと
自宅でお月見ビールを満喫した人もいらっしゃるでしょう。
それぞれのビール時間を想像しただけで、ニンマリしてしまいます。
日夜クラフトビールと向き合い、全身全霊を込めて造っている人(僕)は
いつものどんなビールを飲んでいるのか?
三鷹界隈の酒場の皆さんにはバレていますが、これです。
東京・中央線沿線のブルワリーとして
OGA BREWINGを三鷹ではじめた理由は、まあ、成り行きではあります。
が、ビアバー時代からずっと三鷹界隈。
吉祥寺の店は短かったけど濃かったし、
三鷹・吉祥寺エリアをホームタウンと捉えています。
いわゆる中央線沿線で、この沿線がクラフトビールが実に熱いことは
読者の皆さんも気づいていらっしゃると思います。
冒頭に書いた「けやきひろば」のビール祭りとは
規模がぜんぜん違うのだけれど
毎年夏に開催される「中央線ビールフェスティバル」は、
こじんまりしているけれどすごい賑わい、ぎゅっぎゅっと充実していて
毎年ビールのクオリティーが高まっていると思わずにはいられない。
なんでだ? その理由を考えてみよう。
中央線は独自のビール文化、独自のビジネスモデルがあるからでしょう。
各ブルワリーが自分のペースで何か際立ったものを生み出そうとしていて、「我が道を行く」タイプの個性的な人ばかり。
ある意味、隣のブルワリーがやっていることはどうでもよくて
足並みを揃えようとかまったくない(笑)。
みんな表現したいことがあって、ちゃんと深く考えてアプローチしていて
自由なビールを楽しめる。
特にここ6年ほどは、切磋琢磨というか、相乗効果がすごいというか。
そういう中央線沿線のブルワリーがゆるやかにつながっていることは
強みになっていると思うのです。
ということは……
中央線沿線で続々誕生するクオリティ高いビールに慣れ親しんでいる
沿線在住のお客さまのビール体験が豊かになって、ビール脳も鍛えられ、
手厳しい(🙇♀️)お客さま人口がますます増える。
手厳しいお客さまが増えると、ブルワーも背筋が伸びる。
順繰り順繰り、これがビール文化、ビジネスモデルを育むゆえんかな。
続く。
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