クラフトビールの「夢」と「そろばん」 第36話
2023年 11月 1日(水)
クラフトビールの「夢」と「そろばん」は
よくわかるようでわからないタイトルだなと、今さらながら感じつつ……
ビールを造りたい、醸造所を開設したいつくりたいという「夢」が
日本全体でどのようにカタチになっているかは、数字でわかります。
パッケージのメーカー「きた産業」さんが統計を出しておられて、
閉店数も含めたグラフを見つけました。
OGA BREWINGもこの中の「1」になっているわけです。
誰かの夢が、どこかで形になって「1」となり、増えたり減ったりして
現在の数になっていっている。
今、このnote.を読んでくださっていてブルワリーを目指す方も
いつか「1」として、数に重なっていくのですよね。
お待ちしています!!
しかし、日本のクラフトビール界が広がってゆく上で
忘れてはいけないのは、
ブルワリーの周辺にいる人たちの存在です。
僕はブルワリーをつくり、クラフトビール界の「1」になっているけど
「1」は氷山の一角だということを意識して大切にしたいと思っています。
「1」 は、氷山の一角。
クラフトビールの広がり方は
他の業界と大きく違う!
クラフトビールにハマり、飲み続けて、
ビールラベルをデザインから手がけ、造り手になろうと決心しました。
クラフトビール初期、同じようにハマり、
人生をかけてクラフトビールに寄り添っていこうと思った人は
たくさんいます。
でも、必ずしも造り手になっているとは限らないんです。
たとえば
・飲み手から、ビアバーで提供する側になりブルワーを目指した人
(僕のように)
・飲み手から、いきなりブルワーを目指した人
・飲み手から、ブルワリーに投資を始めた人
・飲み手から、ブルワリーで働き始めた人
・飲み手から、クラフトビールの評論家になった人
・飲み手から、クラフトビールに特化したデザイナー、ライターになった人
などなど
(あ、上記の人たちはみんないつまでもずっと飲み手ではあります)
ひらすら飲み手を続けている皆みなさんも大切な、とても大切な存在です。
いいなあと思うのは、
大きな資本が動いたり、代理店が入って巧みに仕掛けられた業界ではなく
クラフトビールのことが真摯に好きな人たちが集まって、
それぞれ自由に自分のポジションを見つけて耕している業界だという点!
それが日本におけるクラフトビール界の強みだと僕は感じています。
+++
新しく「落語シリーズ」がスタートしました。
第一弾は「文七元結(ぶんしちもっとい)」。
落語演目をラベルと味わいで表現するシリーズなのです。
演目の内容に寄り添う、人情あふれるアメリカンIPAなり🍻
(続く)
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