タイ哉のFIP(猫伝染性腹膜炎)治療のこと
instagramではご報告しましたが、我が家で夏合宿中のガレージBOYSのタイ哉くんがFIPを発症してしまいました。
具体的にいつから発症していたのかは定かでありません。
もともと子猫にしてはあんまりご飯にフィーバーしないなあなんて思いつつ、全く食べないわけでもなく(子猫用のご飯より大人のご飯を食べたがっていた)、元気がないわけでもなかったのですが、下痢してると思って検査したら回虫がいて、(ガレージBOYS全員から回虫が出てしまった)、駆虫が済んでも軟便も治らないし、いつもよりさらに食欲ないし、痩せてきてる気がするし、熱もある?と思い病院に連れて行ったら熱は40度越え、さらに少量の腹水が溜まっていて、嫌な予感が的中してしまいました。
若年齢の猫で特に進行が早いFIP
このFIP(猫伝染性腹膜炎)は本当に恐ろしい病気で、まず確固たる治療方法がなく、若い猫では特に進行が早く、死亡までの中央値は9日間と言われています。とにかくこのFIPが怖くて、猫の具合が悪くなって病院に行くときは「どうかFIPだけではありませんように!」と祈っていたほどです。私も自分の家の猫が2歳でFIPを発症してしまい、具合が悪くなって10日ほどで天国に行ってしまいました。その後もラブコCATSの卒業生でもFIPで旅立ってしまった子は少なくありません。原因もはっきりとは解明されておらず、もともと体内にある腸コロナウィルスの突然変異と言われています。
FIP治療薬の登場
FIPは昔からある病気ですが、数年前にようやく効果のある薬(GS-441524)が出てきました。GS-441524の説明をすると長くなってしまうので割愛しますが、製品化に色々な問題があっていまだに正規品の薬が流通していません。そんな中、MUTIAN(現在の名称はXraphconn)という、そのGS-441524を無許可に商品化したものが出てきました。無許可ですが、その効果は確かなようで、MUTIANでFIPが治ったという話をちらほら耳にするようになりました。ただし価格も法外で、初期の頃は個人輸入するしかなく、輸入するのに時間もかかるため、FIPの発症がわかってから輸入するというのだと間に合わないし、よくわからない薬に大金を払うのが正しい選択かどうかわからないでいました。
あれから数年経ち、相変わらず医薬品としての承認はされていませんが、治療例も多く目にするようになりました。今は薬も何種類かあるようで、タイ哉はCFNという薬を使っています。この薬も正規の医薬品ではありません。無許可に商品化されたもの、医薬品として承認されていない、法外な価格という倫理的な問題もあって動物病院でもこのFIP治療薬を取り扱っていないところも多いのです。色々と調べましたが獣医さんでも葛藤されている方が多いようです。ただ、飼い主としては、効果があるのだったらそれでもいいから使いたい、と思ってしまいます。市場では偽物も混じっていたり、厄介なので、個人輸入よりもコスト高にはなるかもしれませんが、ラブコは動物病院で出される薬を使うことにしました(幸い、一番近い病院でFIP治療をやっていた)。
まさに魔法の薬のよう
タイ哉のFIP症状は食欲不振、下痢、発熱、血液検査では軽い貧血と黄疸、栄養失調もあり、初期の初期とは言えない段階でしたが、幸い神経症状も出ておらず、手遅れという段階ではなかったため、薬の効果は抜群で、初回の注射で目に見えて元気になりました。食欲も出て、下痢も治り、元気いっぱい。まるで完全に治癒したかのように思えますが、薬は再発を防ぐために84日間継続しないといけません。
治療費の問題はさておき、このFIP治療薬の存在のおかげでFIPという診断が下っても、絶望的な気持ちにはならずに済みました。別の薬ではありますが、ラブコの卒業生の翡翠ちゃん(先輩)もちなちゃん(スパッツ)もFIPを克服し、今は元気に過ごしているのでそれも励みになりました。(人馴れもイマイチな翡翠ちゃんとちなちゃんへの注射や投薬は本当に大変だったことと思います。里親さんたち、本当に頑張ってくれました!)
今後の治療計画と家族募集
タイ哉のFIP治療は今日が5日目(5/84 DAYS)なので始まったばかり。投薬の時間や食事の時間、サプリメントの投与時間などちょこちょこ気をつけないといけないことはありますが、ひとまず毎日の通院はしなくて良くなりました。タイ哉くんはかわいい盛りで本来なら絶賛家族募集をしたいところですが、寛解するまでひとまずタイ哉の家族募集は一旦休止となります。
こうしていると本当にFIP? って疑いたくなります。それくらい数日の薬で元気になりました。
でもここで辞めてしまうと再発してしまうので、寛解まで頑張ろうね!
家族募集は寛解したら再スタートしますのでどうぞよろしくお願いします。
治療費のこと
さあ、とは治療費を稼ぐのみ!
この法外はFIP治療薬は84日間継続で、タイ哉の体重(本日1.56kg)でも寛解までにざっと100万はかかると言われました。
これ、BIG BODYのかっちゃんこと勝新(6.8kg)とかだったらすごいことになってたな(汗)
治療費を稼ぐためにタイ哉の応援グッズなどを作る予定ですのでどうぞよろしくお願いします。
本当はすぐに商品作成に取り掛かったりしないといけないんですが、ここのところ通院が必要な猫が多くて、なかなか頭が切り替えられなく(汗)
自分に喝を入れるためにもnoteを更新しています。
病院ってなんでこんなに疲れるのか、自分なりに考えてみましたが、先生と話をする時とかぼけっとしていられないので、自分の中の全集中力を使うせいか、帰ってくるとヘロヘロに疲労してしまう、、、。自分の病院よりも何倍も疲れますね、、、、。暑いのも手伝って。
はい、そんなことは言ってられないのでがんばります!
ちなみにGS-441524に関してはググると色々な獣医さんがブログを書いていたり、論文が紹介されていたりするので興味のある方はぜひご自身で調べてみてください。