
愛すべきホテルがいて①日光金谷ホテル
日本最古のホテル
3か月に1回は旅行に行くようにしている。
観光は勿論だけど、なんだかんだ重視してるのがホテル。
とは言っても、所謂ラグジュアリーホテルとか、そういうことではない。
特に重視しているのは
・建物
→歴史がある、何か面白いetc.
・体験
→ホテル内探検できるetc.
・グルメ
→素泊りOKだけど何かしら店あると嬉しい
というわけで、ホテル泊のルポタージュをしたく選んだ一つ目のホテルは…
そう、日光金谷ホテル。
遂に予約が取れた!どうした体調
2023年の年末。
私と妹の指はそれぞれ、高速でホテルの予約サイトをスクロールしていた。心は一つ。
日光金谷ホテルに泊まりたいっっ!!!
始まりは2023年の年始。
2月の連休に行くべく調べたけど、ほぼ満室。
スイートルームしか空いてない。
そのときは泣く泣く諦め、バブルの残り香が漂う旅館に旅先を変更(これも最高だった)したので、今年は12月から動いて予約。
部屋あった。
最終的には妹がアゴダで探してくれた、
スタンダードAのお部屋に。
このときは、朝食付き・1泊2名で3万円弱。
そしてウッキウキで迎えた当日、
アレルギー性鼻炎で、ここ数年で1番体調悪い私。何故このタイミングで…?
しかし、日光金谷ホテルが私を待っている。
そう思うと心が躍り、箱ティッシュを抱え、
特急スペーシアに乗り込んだ。
悠久の時に思いを馳せる
まずはロビーでチェックイン。
什器が素敵すぎる。
レザーのソファに、日光彫が施されたテーブル。赤い絨毯もランプも、何もかも美しい。


ホテリエの方に案内してもらい、お部屋へ。

質素だけど無駄のない、可愛いお部屋!
今日のお城!!


その後、館内のツアーへ参加。


金谷ホテルや金谷家の歴史、建築の解説を聞くことができる、とても充実した時間。
…のはずが、途中で離脱。
夕食はホテルの外で予約していて、予約時間が迫っていた。
私の体調が悪化の一途を辿り、部屋でダウンしていたために、行動計画は既にぐちゃぐちゃ。
憧れの地で何してるんだろう。
鼻をかんで、そう強く思った。
カネはないけどニクを食べたい
気を取り直してステーキハウスへ。
ホテルから歩いて行ける距離にあり、お店の中は大盛況。
ビーフステーキをコースで。


金谷ホテルのディナーも食べたかったけれど、予算オーバーで泣く泣く諦めた。
池波正太郎先生の食べた虹鱒を、私も食べてみたかった…
悔しさは最高のスパイス。
次回こそ金谷ホテルでディナーを食べる、宮中晩餐会の一員になるぞと心に誓い、帰途に着いた。
(もちろん、万全の体調で)

迎えた素晴らしい朝
翌朝。
体調も何故か回復し、待ちに待った朝食!
(金谷ホテルパワーかな)
美しいアメリカン・ブレックファースト。


食堂も荘厳な意匠で、思わず溜息が漏れる。



大谷石の暖炉があるバーにも行きたかったけど、予算が足りない。
正確には、お金を出せば入れるけれど、自分たちには不相応が感じがした。
ディナーもバーも、余裕のある大人が行って、初めて落ち着いて堪能できるんだろうな…
(鼻水も出てるし)
それでも、老若男女を受け入れてくれる包容力と、素朴さを感じるクラシックホテルだった。
10年くらい経って泊まったら、また違った見方で楽しめる。そんな気がした。