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立春の朝に作って、その日のうちに食べる「立春生菓子」~春のうぐいす餅
「朝生菓子」ってご存知ですか?
わたしは、その言葉を聞いたとき
朝、生菓子とお抹茶を愉しむことだと思いました。
正しくは
「朝作って、その日のうちに食べる生菓子」のことです。
添加物を使わない餅や団子などの生菓子は
その日のうちに食べないと固くなります。
水分の多い(40%以上)菓子を生菓子といいます。
朝生菓子は、とくべつなお菓子ではなく
みたらし団子や大福など
普段のおやつにいただくような
身近なものです。
立春の朝につくり
その日のうちに食べるのが「立春生菓子」。
立春の朝生菓子が作りたくて
春の和菓子、うぐいす餅を作りました。
うぐいすきな粉が売っていませんでした。
うぐいす色になるよう、普通のきな粉とお抹茶をかけました。
作りたての求肥は
トロけるように柔らかい。
きな粉とお抹茶が
さらりと、少しひんやりとします。
きな粉に口の水分が持っていかれるのですが
次に来る求肥と餡子が瑞々しく
バランスの良いお菓子になりました。
わたしの好きな和菓子屋さんは、2つあります。
どちらも添加物を使っていません。
その日のうちにいただかないと餅が固くなります。
それが良いんです。
日持ちしないのが良い、ではなくて。
添加物の入らないお菓子特有の美味しさ。
食べたときの心地よさがあります。
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添加物の無い時代は
生菓子が固くなるのは普通のことでした。
職人さんが早朝から仕込みをする。
それを美味しいうちに食べてもらう。
朝生菓子という言葉からそんな景色を連想します。
すがすがしい気持ちになりました。
↓ 餡子はこちらのレシピで作りました ↓
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