世界遺産サンティアゴ巡礼路854kmを歩く -初めてのヒッチハイク/14日目-
●これまでの道のり
1日目 初日31km / 2日目 猛烈な筋肉痛 / 3日目 大自然の中で一人大泣き / 4日目 足の痛みと色眼鏡の妄想 / 5日目 痛恨のエクストラステージ / 6日目 後半、雨の中での迷い / 7日目 旅仲間との出会い / 8日目 誰かの玉ねぎを使うこズルい自分 / 9日目 心身追い込まれる中での不思議な感覚 / 10日目 タフな作家さんと歩きッコ / 11日目 仲間とゆっくり歩く日 / 12日目 作家さんの○歳の誕生日 / 13日目 アクシデント!出発点に戻る!
2014/3/5 Atapuerca(Belorado) 〜 サンティアゴまで残り 513.9km
早朝のバスに乗る為、早起きする。
今日は、昨日歩き終えた街Atapuercaの近くまでバスで移動し、そこからまた歩くことに決めた。
オーナーも早起きしてコーヒーを入れてくれる。
そしてAtapuercaから4〜5km脇にそれて、離れたところにバスが停まることを教えてくれた。
良かった、それくらいなら今日中に、ホージンとの待ち合わせの街Burgosに歩いていける。
7時15分の始発のバスに乗るためにバス停に。
しかしバスが来て、運転手に行き先を伝えるとノーの返事。
次のバス時間の9:30をメモして、これだと言う。
はっきり分からなかったがこのバスは急行だから止まらないのかなと思った。
とにかくバスは行ってしまった。
さて、次のバスまで時間が開きすぎる。
どうするか。
ヒッチハイクしてみることにした。
初の試み。
内心ビビリながら手を上げてみる。
素通り。
そんなうまくいかないよな。
数分おきに通る車に手を上げ続けて20から30台通り過ぎていった後、1台の車が止まってくれた。
場所を伝えると、乗りなの合図。
やった。
初のヒッチハイク成功。
スペイン語だけなので、車中の会話も通じてるか通じてないかわからない。
彼は仕事でマドリッドに行く途中ということは理解できた。
伝えていた通り、予定していたバス停の近くまで乗せてくれた。
そこから4〜5kmの山道を歩く。
昨日歩き終えた地点まで戻る道のり。
それなのでなんだか余分な道な気がして気持ちが入らない。
途中に古代遺跡の発掘現場のすぐ横を通りかかったりしながら、やっとAtapuercaまで着いた。
10時、さあ、こっからがホントの今日のスタート。
気持ちを入れ直して歩き始める。
10kmほど歩くと昨日タクシーで来た街の景色が見えてきた。
それからBurgosまでは工場が両サイドに建つ大きな道の脇をひたすらに歩いた。
そしてBurgosに入る。
大きな街なのでそれから3kmほど歩いて、やっとアルベルゲを見つけることができた。
朝早くから動いていたのでもうクタクタだった。
宿で荷物を置いた後、シャワーを浴びて出た途端、
NOBU! NOBU!
と、自分を呼ぶ声。
聞き覚えのある声ではあるが、まさか・・・
声の主の姿が見えると、やはりホージンだった。
昨日の昼間にバスでこの街に着いてこのアルベルゲに泊まり、今日は歩かずに観光をして、ここは今日で二泊目だそうだ。
ホントに待ってたんだ。
そして夜に、作家さんにも再会。
三人でパエリアを食べ、ビールを飲む。
なぜかホージンがご馳走してくれた。
今日歩いた距離 21.4+αkm
今日までの合計距離 361.9km
サンティアゴまで残り 492.5km
経由街 Belorado – Atapuerca – Burgos