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当事者が思う「発達障害者村」の感想
初めて言うが、私は発達障害と診断されている。
だから小さい時は今や「発達障害者村」となってきた施設に通っていた。
今年に入って久しぶりに調べたら凄いことになっていたので、感想を書いてみたい。
【概要】
場所は札幌の某所。
近年はテレビで取材に取り上げられるなど、凄まじく拡大して「村」コミュニティが出来上がるほど。
総理大臣も視察に訪れ、全国的な知名度も広がったところだ。
【当時】私が通っていた時は…
私が通っていた時は児童数が100数十人で、一つの施設に1歳児・2歳児・3歳児・4歳児・5歳児・6歳児クラスが各1〜2つ。
そして少し後に成人向け通所施設とフリースクールができた状態だった。
園長の考えで当時から村社会文化が生まれており、先生と母親と子供の繋がりが大切だった。
逆に父親との関わりは希薄であまり話に出てこない。
村社会だからかカルト的な要素もあったな。
【そして】ニュータウンが作られた
私が小学校3年生ごろの時に施設の近隣の社宅が売却されたのを受けて、「ニュータウン」造成の構想が始まった。
ここもまた園長の思いが深く捻じ込められ、ヨーロッパ風デザインの戸建てを15軒ほどまとめて建てさせたのだ。
小学校5年生のときに完成したのだが、造成した場所が「〇〇タウン」と呼ばれるようになった。
これはある意味ニュータウンだ。
※〇〇=施設名
【癒着】特定の小中学校に捻じ込める
私が小学校を卒業するころから、施設やニュータウンがある校区の小中学校と癒着するようになった。
この頃には児童数も200人ほどに拡大し、早期の通所者も中学生になってきた。
だからか園長も躍起になって小中学校の校長・教頭たちに頭を下げて捩じ込まさせたし、年に10人ほど入るようになった。
そして小中学校単位でもコミュニティが形成させてカオスな拡大が加速した。
【急拡大】通所をやめた途端に凄いことになっていた!?
私は普通と一緒に過ごしたくて中学1年生終了時に施設を辞めた。
だけど辞めた後に凄いことになっていたのかわ分かった。
中学2-3年生のころに施設の隣のアパートを取り壊して新しい施設が出来たし、フリースクールや成人向け施設も新たに増えていた。
そして古参児童の母親が正規の指導員になったり相談員に上がるなど、ゆすりあいも強まっていったらしい。
【確立】ついに広域の「村」誕生へ
2015年以降も施設の増設は続き、いよいよ地区全体が「村」となった。
その後も広がり続け、2020年には園長自身が「子育ての村」として本を発行するに至った。
本の発行もあってか身の回りでも「村」と呼ばれるようになった。
【侵食】今では隣の校区にまで食い込もうとしている?
2016年に開設された施設の1つは、ギリギリ隣の小学校や母校である中学校の校区に入っている。
話によると母校の校区に住む通所者も出ており、数年後には児童が中学生になって母校に入学するケースも増えてくるだろう。
母校は近辺に大学宿舎があった関係で真面目かつ優秀な生徒が多くて平和に過ごせていたのに、施設の通所者が何人も入るようになると心が痛くなるな。
【現在】兄弟まで「村」に吸い取られる悲しさ
今年の春に成人向け施設OBの母親会が開かれて12年ぶりに母が行ったら、そこで悲しくなるようなお話を聞いたという。
通所者だけでなく、その兄弟がメンタルブレイクして施設の指導員になったり送迎バスの運転手として任されたりしているようだ。
古参勢の母親の正規化もますます加速しているし、健常者の兄弟までも関係者になっていることを聞くと癒着だらけでなんだか悲しくなったのだ。
【感想】もう2度と戻りたくない、切り抜けられて正解だったと思う!
こんな癒着があって兄弟まで関係者になるなんて面倒だよな。
偏った宗派じゃないけど、園長の村社会重視である意味カルト。
だから私は切り抜けられて正解だったと思う。
小学校5年生の時に理解のある先生に恵まれてから、中学校・高校・大学・今の会社へと進むことができた。
そして健常者とも仲良くできたし、社会人生活もなんとか過ごせている。
今も施設に関わりを持っていたらメンタルがおかしくなっていただろう。
診断されていない妹も私の切り離しがあったから友達を作れただろうし、視野の広さも出てきたと感じている。
施設そのものは批判しないけど、中学校以降も「普通」と一緒に過ごしたいなら早く切り離したほうがいいよ…