3度目の ラウールin Paris
2024年6月。
まるまる1ヶ月かけてラウールが挑戦した
パリコレランウェイモデルへの道。
それを手探りで応援した、いちファンとしての感想をまとめました。
ラウール黒髪になる
5月21日(金)
「それスノ」が終わり、次週予告が流れた時。
そこに一瞬映ったラウールが黒髪に戻っていたのを
ラウ担は見逃さなかった。
2023年1月、パリからのインライで当分髪色を変える予定はないと話し、
2024年、今年1月のインライではお仕事でならハイトーンにしてもいいと話していたラウール。
2月
帰国後の歌番組に突然金髪姿で現れ、
3月
『赤羽骨子のボディガード』で主役の金髪ヤンキー、威吹荒邦を演じることが発表された。
3月から4月末にかけて映画の撮影をし
ダンスの世界大会の日本予選に挑み、
たくさんの雑誌の撮影をこなしたラウールは
5月にあっさりと黒髪に戻った。
私はどのラウールも大好きだけど
黒髪ラウールが一番好き。
黒目がちな大きな瞳
顔に濃い影を落とす長いまつ毛
グイッと上がったしっかりした眉毛
そこに無造作にかかる艶々した黒い髪が
ベネズエラと日本にルーツを持つ彼の美しさを引き立てている。
1月のParis Fashion Week(PFW)で世界を魅了した黒髪ラウールが
3か月ぶりに戻ってきた。
それはラウールが次なるステージ、6月のPFWへの挑戦を始めることの兆しだった。
ラウール、パリにいく
6月4日朝。
私たちは想像もできなかった形で
ラウールがパリにいることを知った。
パリのDiorの店舗の前、喫煙スポットにラウールがいた。
「盗撮」という形で上がったこの動画には驚いた人が多かったと思う。
私は最初、よく似た別人じゃないのかと思った。
それくらい彼のイメージとかけ離れた場所で、その姿は目撃されていた。
賛否両論、戸惑い、許容、興奮。
色んな声がSNS上に飛び交った。
私自身は正真正銘「大人」になった彼の振る舞いを見て、ゾクゾクした気持ちを抑えきれなかった。
しかし!
そんなことよりも大事なのは
「彼が今一人でパリにいる」
ていうことだ。
PFWが始まるにはまだ二週間くらいある。
正直、「もうパリにいるの??」
と思ったけど
ランウェイを歩くためのオーディションは二週間くらい前から始まると有識者に教えてもらい
今回彼が本腰を入れてランウェイモデルを目指そうとしているんだとわかった。
黒いオシャレなリュックサックを背負い、髪は後ろになでつけるようにセットして
黒のスーツを纏い街角で一人スマホを見ている姿。
人目を気にしている様子もなく、
道ゆく人が彼に目を止めることもない。
無名に近いこの街で、ずっとやってみたかった挑戦を始めようとしているんだと思うと
こちらも身が引き締まる気がした。
翌、6月5日
ラウールがブログ(すの日常)を更新。
昨日盗撮動画が上がったばかりなのに一体何を話すんだろう?とドキドキした。
でも当然のことながら昨日のことには触れず
いつもの優しい口調で
「まだ話せないこともあるけど色々まとめて来週くらいにインライしたい」
というので、楽しみに待つことにする。
ところが次の週、待てど暮らせどインライのお知らせは来ない。
「来週」の定義とは?
金曜日まで?それとも土曜日まで?
もしかして日曜?
時差も考慮すべきなのか?
インスタの通知が鳴るたびスマホに飛びつく。
でもやっぱりラウールからのお知らせは来ず、
その週にインライが行われることはなかった。
「待ててこそラウ担」
今までだってたくさん待ってきたじゃない、私たち。
ラウ担同士そう声を掛け合って、じっと黙って待ち続けた。
ラウール、シビールになる
6月17日
ラウールのブログが上がった。
今月中に5回はブログを書くと約束していたラウール。
その割に少し間が空いてしまっている。
大丈夫か?
パリで何が起きているんだろう…
大きな声では言えないがみんな心配していた。
そんな中、アップされたブログには
「シビアな世界線で生活中だから
約束できることは特にない」
と書かれていた。
「シビールです」
とおどけてみせているけれど、
この2週間
おそらく他のモデルたちと同様に、色々なメゾンのオーディションを受け続けているのであろう。
奇跡の美貌とプロポーションを持つ彼が
「シビア」と言う世界。
「来週くらいにインライ」とはラウール自身が言い出したことなのに、それができない状況。
しかも約束できることは何もないと言い切っている。
どこかに合格したのかしていないのか、
していたとしてもショー当日までそれが公表されることはないのだから、
インライをしたとしても「どこそこのショーに出ます!」とは言えないのもわかってる。
それでも何かしらの知らせが欲しくて、今日か明日かとインライを待っているファンのつぶやきが
もしかしたら彼を少し苛立たせたのかもしれないな…
そんなピリッとした空気を感じたブログだった。
PFWが始まるのは明日。
ファンができること、すべきことは何なのか。
前回のような統一した方向性は見出せず、また手探りの日々が始まることだけが予想できた。
PFW、始まる。
6月18日になった。
今回ファンがすべきことはまだわからないけれど、
前回のPFWでやってきたことを今回も丁寧にこなすことにする。
ワールドクロックのアプリはとうにスマホに入っているし
PFWのタイムテーブルも把握済み。
日本時間の何時に何を見ればいいのか、確認を怠らない。
ライブストリームを予定しているメゾンのインスタやYouTubeは全てフォローし、念のため通知をオンにして待機。
配信をリアルタイムで見るために、各々が寝られるタイミングで仮眠をとる。
約1週間にわたる応援期間、こちらも体力のペース配分が大事。
配信予定時刻の前には各媒体がゲストとして現れたセレブたちの姿をXに上げてくれるから
まずはそれをチェック。
配信予定時刻を過ぎてもショーが始まらないのはあるある。
配信が始まると、素敵に着飾ったゲストのフォトコールが映し出されるからそれも見る。
ショーはだいたい30分後に始まる。
昨年2023年1月のPFWでは
ラウールはランウェイも歩いたしゲストとして招待もされていた。
二刀流があり得るということだ。
つまりランウェイモデルを目指している今回も、
ゲストとして現れる可能性は捨てきれない。
したがって、配信前のフォトコールもちゃんと見る。
当然ショーが始まればランウェイをラウールが歩いてくることを期待してドキドキしながら待つ。
まずは18日27時30分 (日本時間)
ルイヴィトン
ラウールの姿はない。
19日27時 KENZO
やはりラウールの姿はない。
仮眠をとり、アラームで夜中に起き、
ショーを最後まで見て、律儀に感想をポストするラウ担たち。
どのショーも趣向が凝らされていて本当に素晴らしい。
どこにどんな魅力を感じたのか、それぞれの感性で感想を呟く。
ラウールの不在を嘆くポストは一切目に入らない。
大切なラウールが真剣に向き合っている世界にオタクの価値観を持ち込むべきじゃない。
誰も何も言わないけれど、ラウ担の共通した意識を感じて私は心強かった。
ラウ担、待ち続ける
6月20日
ラウールのブログが上がる。
映画「赤羽骨子のボディガード」の主題歌であるBREAKOUTのMVが解禁されたから、
その解説を詳しくしてくれている。
まるで水を得た魚のように生き生きとダンスのこだわりを語る口調からは
「SnowManの一員でセンター」
という根っこがあることの喜びというか、
今現在シビアで不安定な世界に身を置いているラウールに、それがいかに自信を与えているのかが窺い知れた。
16時すぎ、インスタのストーリーが上がる。
「なかなか気温が上がらない」とキャプションが添えられ、スニーカーとジーンズを履いた足元の写真を上げてくれている。
ロングコートを着ているのもわかる。
これがもしかしたらこの後のビッグニュースの匂わせだったのか。
この日は盛りだくさんだ。
19時30分 リックオーエンズ
23時Amiri
24時30分 Yohji Yamamoto
27時30分 Ami
Yohji Yamamotoは過去に2回ランウェイを歩いているから一番期待していた。
Amiも前回招待されていてご縁のあるブランドと思っていた。
でもラウールの姿は見られない。
ここで見られなかったらどこで出てくるの?
とさえ思えてしまう。
6月21日
21時30分 Dior Homme
ショーは相変わらず素晴らしい。
正直、自分がこんなにたくさんのショーを見ることになるとは思わなかった。
ラウールを待ち続けたからこそ、見る機会を得たブランドも多かった。
それぞれに魅力があって興味深かった。
でも…。
さすがのラウ担たちにも疲労の色が見え始める。
昼間は仕事をして、夜に家のことを片付けたら一旦仮眠。
眠い目を擦りながら真夜中や明け方になんとか起きてタブレットとスマホに向き合う。
「修行」という言葉が頭に浮かぶ。
これ、なんの修行だ?
そろそろPFWも終盤なのに未だラウールの姿は見ていない。
自分たちがなんのために何をしているのかがだんだんわからなくなってくる。
ラウールは前回と前々回、パリにいる間にたくさんの写真を撮って、それをインスタにアップしてくれていた。
毎日素敵なラウールの姿を見られて、それだけでもファンは歓喜した。まさにお祭り。
今回はそういうのも一切ない。
盗撮を除けばほぼ1か月姿を見ていない。
# RaulinParis を拡散したくてたまらない。
彼がどのショーにも登場しないままPFWが終わるなんて、そんなことはあり得ないと、その時点でも私は思っていた。
今となっては楽観視しすぎとわかるけれど、
きっと最終日までにはどこかで姿を見せてくれると信じていた。
前回あんなに世界中のファッションメディアに見つかって、話題になったラウールなのだ。
あんなにスタイルが良くて美しくて、真摯に仕事に向き合うラウールがオーディションに通らないなんてあり得ない。
それでもここまで出てこないということは、
今のところ全部ダメだったんだろう。そう思うと心がキュッとなった。
ラウール、人生最良の日を迎える
今日はもう見るものもないから寝よう。
そう思って横になり、ネットをぼけーっと見ていたら
突然、待ちに待ったニュースが目に飛び込んできた。
ミハラヤスヒロのランウェイにラウールが登場!!
え?え?え?
ミハラヤスヒロ??
ライブ配信を行っていなかったブランド!
23時からだったんだ!!
全くチェックしていなかった!
ショーの写真が上がり始め、短い動画も上がった。
ラウールは前も後もGジャンの前みたいな刺激的なルックに身を包み
しかもお腹丸出しでへそにピアスまでしている。
ダボっとしたデニムパンツ、足下はスニーカー。
昨日のインストの写真によく似てる。
普段のキラキラを完全に封印した表情。
口元に線が3本…?なにこれ?こういう装飾??
と思ったらどうやら銀テープらしい。
ちぎれた銀テープが口元にひっかかるというアクシデントつき。
やっと!やっと!!
ラウールの姿を見ることができた!!
本人の興奮も静かに伝わってくる。
The happiest day of my life.
これまでいくつも幸せな出来事があったはずの彼が
インストで今日を人生最良の日といっている。
夢が叶ったとも。
日本にいればトップアイドルで
どこに行っても歓声が上がる。
雑誌に掲載されればたくさんのファンが買い求める。
そんな彼に、パリでどれほどの試練があったんだろう。
ミハラヤスヒロのショーを終えて、自転車で次のオーディション(キャスティング)に向かうラウールの様子を、ファッションスナップさんが伝えてくれていた。
手にはBANANA'S MODELS のロゴが入った封筒。
ラウールのインスタにも所属事務所として掲載され、ここと契約したことを知る。
ひとつ夢がかなってもそこで終わりにせず、すぐにまた次のチャレンジに向かう姿。
PFWはもうすぐ終わる。
でもここからラウールのモデルとしての仕事が始まるのだ。
やっとスタートラインに立った。
ファンも。
私たちは、日本のアイドルのファンていうだけではなくなったんだと
そのとき強く思った。
6月22日のブログ。
ついにランウェイを歩けた喜びを爆発させるラウール。
今日パリに来て初めて、パリが明るく見えた😭😭
ほんとに嬉しい…
と。
こんなふうに感情を露わにするラウールは珍しくて、
ほんとうに苦労したんだと知った。
6月27日
ファンが待ちに待った日。
21才の誕生日インライはパリのホテルから。
みんなが気になっていたパリでの様子、
ショーに出られるようになるまでの経緯を丁寧に説明してくれた。
この後もたびたびテレビや雑誌で語られることになる、PFWでランウェイモデルになることの難しさ。
キャスティングを受けるためにはモデル事務所に入る必要があるけれど、これがまずめちゃくちゃ難しい。
唯一受かったのが今のモデル事務所で、やっとキャスティングに行けるようになったけど、そこでも落ちまくったこと。
いつもの穏やかな優しい口調で
「メンタルがガリガリガリガリ削られ、一人で泣いた」
と語るラウール。
今までの自分には挫折が足りなかったという。
きっとそうなんだろうと考えていたことは
現実に起きていた。
そして、ラウールは私が思っていた何倍も何十倍も強い人だった。
ラウールを推すということ
誕生日インライの後半戦
アーカイブに残っていないラウールのおしゃべりの中に、
ファンとしての私の心にぐさっと刺さったくだりがあった。
「最終的にさ
今回は一本、ショーを歩くことができたっていうところがあってさ
もちろん俺は夢が叶った感じがして凄い嬉しかったし
それをみんなが喜んでくれたりとか
それも凄い嬉しかったのね。
で、自分は叶った夢はみんなに分けることができるなと思って、そこの嬉しさがあるのと同時に
叶う前の夢?は自分だけのものなのかな
とも同時に思ったというか。
俺とみんなが一緒にいれる環境の夢、
たとえば会場でコンサートをしたりとか
みんなで一緒にいる時の夢と
(夢は)2種類に分けられると思うんだけど、
そうじゃない、
こっち側(自分の夢)って、
叶う前は自分だけの挑戦なわけでもあるから
そこがいい感じになってきたらいいよね。
これからも色んな新しい夢とか、二種類どっちもあると思うんだけど
みんなとの時間というわけではないような夢があったときに
その夢を目指してるのは自分自身だし
その夢に向かって日々を歩んでるのは多分自分だけだと思う。
そうなってきたときに
そこで
『夢が叶うまでに不安になっていいのはおれだけ』
っていう
それを言いたい。
たとえばさ
絶対に就職したい企業があってそこに入ることが夢だとするじゃん
それで就活頑張ったりとかそれ以前に大学受験頑張ったりとか
その人が歩んできた過程とかさ
家族とかが『就活どうなってるの?😠』とか
『就活大丈夫?😰』て言ってきたら
ちょっと『はぁー😩』とかってならない?笑
…に近い感じが今月ちょくちょくありましたよ😅
要はその夢に頑張ってるのはその人だけで
周りの人は意外と、そこに辿り着くまでの努力をしてるわけではないから
そこに対して不安を持つことっていうのは
ちょっと不思議な話よねって
そんな感じ?
でもかなった夢をみんなに分けたいですよ♡
ていう、どっちの気持ちもあるんですよね〜…」
うまく要約できないのでそのまま文字起こししたらこんな感じ。
ラウールはすごくよくSNSを見てると思う。
パリで一人、キャスティングに受かりたいと願って日々奮闘していた過程で、
「ラウールは今回ランウェイ歩けないんじゃないか?」
と日本にいるファンが勝手に心配しているのが
不思議
というか、
イラっとした
というか、
そういうことを、彼なりの優しい言葉遣いで
ファンみんなに伝えたかったのかもしれない。
この言葉を聞いた時、私は正直
「わかってねーなぁ、ラウール…」
と思った。
いや、
言いたいことはめちゃくちゃわかるし、
私だって21才の頃は同じ感覚を持っていた。
大学受験、就職活動、それ以外にも自分の夢を思い描いて頑張ってるとき、
たとえば親や友人に進捗状況を逐一報告しようとは思わなかった。
友人が夢に向かって頑張っていることを知っても、そこに対して私自身が心配して不安になることなどなかった。
自分は自分のことで精一杯だし
他人の夢のことまで心配していられないというか。
相談されればもちろん親身に話は聞くけれど、最終的にはそれは個人の問題で。
でも、母親になった今ならわかる。
大切な人が夢に向かって頑張っているとき、
自分も同じように悩んだり心配したりしてしまうのだ。
あの子は今何を悩んでるんだろう、何に苦しんでいるんだろうと気になってしまうのだ。
心配するのが親の仕事…とまではいかなくても、
どうしても気になってしまう。
便りがないのが元気な証拠
と言われても、それでもたまには連絡くらいよこしなさいよ
と思ってしまう。
ファンは親じゃないんだから、ラウールに対して我が子のように心配してしまうのはお門違いだとわかってはいても、
どうしてもそういう気持ちを捨てられない。
その気持ちって、今のラウールが見れば
不思議
なんだし
その点では、彼も普通の21歳男子なんだな
と、少し安心する一方で
彼を信じて、彼が見せてくれる成果を静かに待つことが
結果的に彼の邪魔をせず、応援することになるんだと
これまでも散々感じてきたことを再確認することになった。
4度目に向けて…
ラウールはこの先も、4度目、5度目とチャレンジを続けていくだろう。
パリだけじゃなく、世界中で活躍するモデルになっていくはず。
ファンの私はどうすべきなのか?
答えはまだない。
彼のチャレンジがその都度形を変えていくなら、応援の仕方も変わっていくはずだから。
ただ、ひとつだけ変わらないのは
たくさんのファンが日本にいて、ラウールを見守っているよ
ていうこと。
彼がどこへ行こうと、どんなことを夢に描こうと、
ファンはいつもラウールのことが大好きだ。
そのことだけは、ずっと伝え続けたいと思う。
終わり
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?