ちゃんとしなきゃいけない、を手放す、親の関わり方
子どもにちゃんと関われないのはダメだと思っていた
自分の子どもたちへの関わり方が気になったのは、子ども達が2年生になった頃でした。学校の宿題を後回しにするようになってきたのです。
子どもたちの宿題なのに、なかなか取り掛からないと、私がものすごく焦ってくるのです。それはせかされているような感じがしました。
そんな時、NLPのコーチングをコーチから受けました。
自分の中では、夫の目を気にしていました。
私は、いつからか、自分の気持ちを夫に言えなくなっていたのです。夫があまりにも教育熱心なため、夫がいつの間にか私の親のような存在になっていました。そして私が親に評価されるような感じ。
ちゃんとしなきゃいけない。
夫は、基本的に「関わることで、子どもたちを変えていく」人です。
私は、自分の子どもたちを始め、生徒さんや保護者に関われなかったからわかるんです。皆が皆、夫のように関われるわけではない、と思っています。自分の人への関わりというものは、今まで自分が生きてきた経験から成っています。だから、積極的に関われなくてもそこは問題ではありません。
関われないからダメだ、と思うことが問題なんです。
ではどうして「ダメ」なのでしょう?
どうして「ちゃんとしなきゃいけないのか?」と思うのでしょう?
NLPコーチングは「ちゃんとしようとすると、苦しくなってしまうのか」を自分に投げかけていくのです。
そもそも「ちゃんとするって、何をどうするのか?」
苦しくなってしまった原因は、たいてい過去の経験にある
私が苦しくなってしまった原因は過去の自分にありました。
私は、ピアノ教室が開けない自分の環境に絶望して、何もかも人のせいにしていた時代がありました。人のせいにしている自分に気がついて、どんなに自分が人に依存していたのがわかったので、これからは自分が動かなかった理由を人のせいにせず生きていこうと決めていたのです。
なのに、子どもたちが宿題をやらないで遊んでしまったり、寝てしまったりして、出来なかった理由を夫から聞かれると、自分が悪かった気がして言い訳をしていました。
言い訳するのは、とても気持ちが悪いものでした。それは、過去に自分で決めた自分との約束があったからです。
言い訳をしたら、自分が他人によって決まってしまう人生を送ることになるから。だから言い訳をしないで生きてきた。
でも子どもは自分じゃない。子どもをコントロールするのは無理!
自分の関わり方を、誰かの基準から、自分の基準へ切り替える
コーチングで気づいたこと。それは、私は、言い訳ではなく、自分の気持ちでした。
子どもの様子を伝えながら、子どもをコントロールできない自分のふがいなさを感じていました。そして、自分の気持ちを言わないから、夫と対等ではなく、自分が悪いと思ってしまっていたのです。
私が自分に正直に生きたいのは、自分の正直であることで自分との約束を守るからです。自分との約束を守るということは、私にとって、自分の人生に自分で責任をもつこと。
子どもは自分の思ったとおりに動かない。
それでもお母さんがついがんばってしまうのは、こうしなきゃいけない、という思いがあるからではないでしょうか。
ピアノ練習の、その裏にはご家庭の、お母さんの協力があります。
毎日朝早くに起きて、夜に帰ってきて、そこからご飯の支度をして、次の日の朝に備えるためにお子さんをお風呂に入れて追われている。
週末はお子さんの習い事の支度をしたり、それに合わせてご飯を作ったり、息つく時間もなく、よく頑張っていると思います。
もう今より頑張ることはなく、ピアノでお子さんとの関わりを楽しむ選択をしてみてはいかがでしょうか。
子どもは自分から成長していく
子どもが自分から主体的に動いた時、
子どもが成長を感じる行動をした時に、
いかにそれがすごいことなのか、を子どもに伝えてみたら?とコーチに言われました。
つい、できて当たり前
になってしまいがちだけど、そこに至るには子どもだって考えて行動してきたはずです。
親としてちゃんとする必要はなく、今のままでいいのです。
子どもは自分から成長していきます。失敗するのも、うまくいかないのも失敗する権利を子どもに持たせてあげる。そして子どもが自ら得ていくのは「自分への信頼」だと思います。
だから、親御さんは、ちゃんとする必要はないです。