映画「ドラマクイーン フルコーラス」の感想 監督、殺人鬼として蘇れ!(ネタバレです)
久保宏貴さんが出演している「ドラマクイーン フルコーラス」を見ましたので、記念に書き留めます。
実話を元にした長編映画です。ホラーものです。
Weblioによると、「ドラマクイーン」とは次のような意味です。
英語のスラングの一種で、自分がドラマのヒロインであるかのように、大袈裟で同情を誘うような、感情的な振る舞いをする女性を指して、批判的に用いられる語。時に男性に対しても用いられると言う。
ドラマクイーンのおかげで人生がめちゃめちゃになる若い映画監督の話が、密室に閉じこめられて「男と女、どっちが悪いか」という判定を迫られる6人の男女の話とともに進行していきます。
女優が出てきて、一筋縄ではいかない謎めいた展開。狂気。殺人。「マルホランド・ドライブ」みたい?
監督は三笠大地、久保宏貴は映画監督の役です。ドラマクイーンの女優役を演じているのは風谷南友です。
狭い部屋に6人閉じこめられる
ロフトつきのワンルームマンションみたいなところに大人6人が閉じこめられるというのがまず恐怖でした。このロフトの上に男性が1人、女の子の手前側に女の子が1人いるのです。酸欠になりそう。
監督の家に押しかける女優と真面目そうな監督
新進気鋭の映画監督は根暗で真面目そうで、最初に女優と顔合わせしたときも何かぎこちなかった。女優のことでスタッフに怒られたり、みんなをまとめなきゃならない監督って大変なんだな。これは監督の表情で一番気に入ったところです。首筋が見え、あごのラインがシャープなところ、まつげがいいなと思いました。
でも、このあと女優が自分の演技が下手なので「撮り方でごまかして」と言うもんだから、それがトリガーになってブチギレるんだよね、怖い。
清廉潔白を白い装いでアピールする女優
取調室での女優が清楚な白セーター、白スカートであるにもかかわらず、化粧が厚くて黒髪がだらーんとしているところが恐かったです。監督の部屋にいたときの女優は美波ちゃんのようにかわいかったのに、この変わりようったら。
刑事が「監督だけは本気だったんじゃないの」と言って、女優が動揺するんですが、そうなの?
終わり方について、勧善懲悪ドラマ慣れした私としては納得しがたいところがありました。監督には殺人鬼として蘇り、ドラマクイーンをはじめ皆を恐怖に陥れてほしかったな。
実話が元になってる怖さ
それにしても、実話が元になっているということですが、どこからどこまで実話だったのかなと思いました。
1000万円の借金をかぶせてくるプロデューサーはとても恐ろしかったです、あまりに極悪で。仕事のときは契約内容を確かめないとね。
女優に人生狂わされて精神に異常をきたし自殺する監督は悲哀でした。
アイドルくずれの女優ドラマクイーンがほんとうだったら……恐怖です。
…主役は久保さんだと思っていたんですが、ほんとは風谷さんだったのかなあ