ラブリラン　考ドSツンデレ男子らしい終わり方（プランA）

新感覚ラブコメディー「ラブリラン」特別編、最終回の10話が配信終了しました。でも、全回配信されると聞いています。楽しみにしています。

古川雄輝くんが主演してるBL映画が公開されたり、大手新聞社のエース記者役のドラマ、国語の先生役のドラマなど、露出が増えて古川雄輝ファンは嬉しい大忙しですが、ラブリランは別格ですもん！

古川雄輝くんと中村アンちゃんがW主演の本ドラマ。最終回の10話で、中村アン扮するさやかと古川雄輝扮するまっちー（町田）がいよいよハッピーエンドになりました！！

でも、空港で抱き合って幸せいっぱいで終わりって、なんかとってつけたみたいですよね。ドSツンデレ男子らしからぬこの終わり方はなぜなのか？

わかりません！！！　どなたかご存じでしたら、教えてください！！！

空港での抱擁後に追加で、ドタバタシーンがあったら落ち着くかな。例えば、次のような。

1年前ぶりに再会して、抱き合う二人。
素直に町田の胸に飛び込み、高揚した目を向けるさやかに町田はちょっとドッキリ。
「きれいだね」
「ありがとう。新調しちゃったんだ」
さやかは相変わらず鈍いのだった。
町田は服のことじゃなくさやかがきれいだと言ったつもりだった。でも誤解をただすのはちょっと照れるので町田はそのままにした。

「ピンクは華やかでいいよね」
恋愛ムードを高めるのはいつでもピンク。さやかは嬉しくて子どもみたいにくるっと回って町田に見せようとした。
そのとき。

兄弟と思われる男の子と女の子が追いかけごっこをしていて、くるっと回ってるさやかにぶつかった。

「あっ」

さやかはバランスをくずし、ステーンと転んで上向きに倒れた。

「さやか！」
町田はびっくりしてさやかを見た。
また記憶喪失か？　良くない推測が頭をよぎった。

さやかは上向きで数秒間動けなかった。
なぜならば…

恥ずかしかったから。
倒れた衝撃で動けなかったというのも嘘ではないが、どちらかというと、倒れてびっくり→恥ずかしい、というのが正直な心境だった。
いい年してくるっと回ろうとしてひっくり返るなんて、まったくのギャグ。
しかも倒れ方！　うつぶせならまだ良かったのに、上向きだよ上向き、どんな顔してりゃいいの。

「大丈夫か？」
町田が真上から覗いてる。ものすごく真剣な顔で。
町田くんにこんなとこ見られるなんて、ああいっそのこと記憶をなくしてしまいたい。

「おれが誰だか分かる？」
「ま、町田くん」
「今日は何日？」
「×月×日」
「よかった、記憶喪失にならなくて」
町田の超ほっとした表情を見て、さやかの胸は熱くなり、スイッチが入った。

「安心して、町田くん。私、町田くんのこともう絶対忘れない」
さやかは起きようとした。すると町田が肩を掴んでそれを制した。
「え？　町田くん？」
「ま、おれのこと忘れるなんて、おれは許さないけどな」
さやかの肩を押して、町田が倒れ込んできた。
目が合う。町田にやり。
「もし忘れたら、何度でも思い出させてやる」
熱いキス。
いやいやいやいや、ロンドンでは許されるかもしれないけど、日本でこれはまずいんじゃ…と思ったが、幸せな気持ちが勝ってしまった。

目を開けると、町田とさやかの周りにぐるりと人だかりができていた。
泣きべそをかいた男の子と女の子がいる。あとはにやにや見ている野次馬たち。
グラントアテンダントもいる。

「大丈夫ですか？　頭を打ったようですし医務室で少し休まれてはいかがでしょうか」
グランドアテンダントは馬鹿馬鹿しいなと思いつつも、何かあったら困るし、平静を装って話しかける。
「いや、大丈夫です」
さやかは慌てて起き上がる。
「いてて」
ぶつけた場所に手をやると、たんこぶができていた。
「いやいや、何かあったら大変です。ぜひ見てもらってください」
子どもの後ろにいた彼らの両親が訴える。
「頭は心配ですから」
と父親が言い、
「何となく顔も赤いですよ」
と母親が追い打ちをかける。
「いやそれは…」

とりあえず連絡先を教えてさやかと町田は放免された。

「とりあえず、行きましょうか」
にっこりして町田が手を差し出した。

あ、町田くんのこの笑顔好き。

さやかはその手をとり、歩み出した。