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秋の和歌 からきかな かりもはやさぬ いぬ蓼の /藤原為家
皆様こんにちは
みやゆうです。
今回も、秋の和歌を鑑賞して参りましょう!
からきかな かりもはやさぬ いぬ蓼(たで)の
穂(ほ)になる程(ほど)に 引(ひ)く人(ひと)のなき
この歌は「夫木和歌抄」に収められています。
作者は藤原為家です。
鎌倉時代中期の公家で、藤原定家の長男です。
意味は
切ないことだなあ、刈って生やさないようにしていた犬蓼が、穂になってし
まうほどに伸びて、抜いてくれる人もいない。
犬蓼は赤まんまとも言われる雑草です。タデ科イヌタデ属の一年草。柳蓼と違って葉に辛味がなくて、「役に立たない」という意味から「イヌタデ」と名付けられたそうです。
うちの大葉やミント、やぶがらし、諸々生えるていて、涼しくなってきたしいよいよ刈らなければと気にしつつもやらずじまい。
そのうち赤まんまの赤い穂が見えて、群生していているのを発見。
「赤いつぶつぶを赤飯に見立てておままごとにすると本で読んだことがあるなあ」と言い訳のように探して見つけたのがこの歌です。
為家が詠んだように、犬蓼が伸び伸びと穂を実らせているというのは、手がかけられない、衰えを見せているようで、悲しむべきものでしょう。
今の時代なら、荒れている感じがして、防犯上良くないことです。
ピンクでかわいいのですけれどね。
これからも素敵な歌を、ご一緒に鑑賞して参りましょう!