秋の和歌 昨日こそ 早苗とりしか いつの間に
皆様こんにちは
みやゆうです。
今回も、秋の和歌を鑑賞して参りましょう!
昨日(きのう)こそ 早苗(さなえ)とりしか
いつの間(ま)に 稲葉(いなは)そよぎて 秋風(あきかぜ)の吹(ふ)く
読み人しらずの歌です。
この作品は古今和歌集に収められています。
意味は
つい昨日、早苗を手に取って田植えをしたと思っていたのに、
いつの間にか、稲の葉をそよがせる秋風が吹いている。
稲が育っている田は、風を受けるとそよいで、波のようにきれいで好きです。
稲穂ではなく稲葉というからには、まだ青くて、収穫は先なのでしょう。
稲の葉がそよそよ音をさせているとは、さぞや立派に育っているのだなあと豊かな実りを予感させます。
これからも素敵な歌を、ご一緒に鑑賞して参りましょう!