中国・日本間の取引の難しさ

皆さんこんばんは。本日は中国・日本間の取引の難しさについて。

キーマンが日本人同士

どのようなプロジェクトでもキーマンがいます。お客様が日系企業の場合、発注側も受注側もキーマンは日本人になることが多いと思います。このような場合、日本人キーマン同士で暗黙な合意がなされても、プロジェクトメンバーに詳細が伝わらずプロジェクトが上手くいかなくなることがよくあります。そうすると現地人同士で責任のなすりつけ合いが始まり、更にプロジェクトの進捗が悪くなってしまいます。費用はかかりますが、中国現地に中国籍のサブキーマン同士を配置して、しっかり意思疎通しながら進めるべきです。また、販売する物・サービス、プロジェクト体制によっては翻訳工数がかかります。つまり、売価をどうしても高く設定せざるを得ないので、発注側はそう言ったコストを織り込むべきです。

為替リスクと租税

中国元の振れ幅は中国政府の強烈な統制で他の通貨に比べて小さいように思えます。ですが、物品販売でもサービス販売でも、納期が長くなるとある程度の為替リスクを価格に折り込まざるを得ません。また、物品の場合輸出入税が課せられるものもあり、輸出入できる事業者は中国政府の許認可に基づきますので、物によっては輸出入手続きのコスト(税金費用も含む)が大きくなる場合があります。つまり売価を高く設定せざるを得ません。

まとめ

書いてみると当たり前のことなのですが、国際取引はコストフル…。意思疎通が必要なのは中国だけじゃなく全世界。普段は英語で進む国際取引も、中国では日本語と中国語で進むため、翻訳コストを織り込むべきです。こういう共通認識が広まると良いなと思います。


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