こどもの手のぬくもり
今回はちょっとしたエピソード。
手のぬくもり。
今朝、洗濯物を干していました。
いつもより心にゆとりがあり丁寧に干したのですが、
麻素材のシャツ、しわしわだったので両手を挟み込んでアイロンのようにじわーっとシワを伸ばしてみました。
そこで気づいたのが、
自分の手のぬくもりでした。
こんなに、自分の手ってあったかいんだ・・・!
普段の暮らしでは気づきませんでした。
そして、思い出したのです。
手のぬくもりで救われた心
甘え下手だった私は、子どもの頃うまくスキンシップを取れずに大きくなりました。
もっと親とくっつきたかった。友達とわちゃわちゃしたかった。
横目でいいなぁ、と思いつつ、まざれない自分。
何不自由ない暮らしなのに、気づけば孤独感を感じる日々。
そんな高校生であったあるとき、親戚の子どもと遊びに行くことになりました。
小学生だったその兄弟は、私を「おねえちゃん」と呼び、手を繋ごう、と。
そのときの、ぬくもり。
あたたかい・・・!
枯れてしまいそうな心を潤してくれたのは、小さな手のぬくもりでした。
久々に感じた人肌の温かさは、
生きていてもいいんだ、と
どこか、認められたような気がしました。
かれこれ15年ほど前の、そんな出来事を思い出して。
私のこのぬくもりや想いを、誰かのために。
そう思ったのでした。