恋は上書き保存
彼との2年半に終止符を打った。
思い出してエモーショナルな気分に陥ったり、思い出して泣いたり眠れなかったり、喧嘩するたびに泣かされて友だちに相談するたび、そんなふうに泣かせる彼なんてもうやめなって反対されても2年半別れずにいたのはやっぱり特別だったんだ、何かわからないけど私にとって彼は特別な人間だったんだ。
なんてウソ。
面白いくらいなにも思い出せない、なにも。すごく空っぽだった。彼はなにも特別なところはなかった。ほんと、まっしろだ。
今大好きな人がいる。その人はちょっとチャラい。
相槌打つときにはリズムに乗ってるし、街中で女の子とすれ違うとものすごく目で追ってるし、口癖は「それな」だし。
でもその人が笑うだけでちょっと世界は輝く。女の子見てたでしょ?って注意したらだらしなく笑って「ごめん!」って言われたら、私もつられて笑っちゃう。ずるいなって思う。でも、彼は特別な人なんだ。これは本当。
彼は過去には嫉妬しないよ、っていうけど私はする。その笑顔シェアしたくないって強欲になる、でも彼の過去には感謝もしてる。
たくさん恋愛に関するnoteを読んだけど、私は忘れられない恋なんてないかもしれない。完全に上書き保存だ。
こんな彼のことも上書き保存しちゃうのかな、なんて悲しくなる。上書き保存したくないな、上書きできないや。
ふたりの世界、みたいだ。オチのない話をわざわざ書いちゃうくらい浮かれてるんだなあ。