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ギフトふりこめ詐欺に遭いかけました

XXLの記者と名乗る人がDMをして来た。
とても驚いた。
XXLとは世界的な音楽雑誌だ。

まず最初にXXLのアカウントをみたらフォローされている人はわずか700人。

DMをくれた人がその700人に入っているかはすぐに確認が出来た。

→実は入っていない→疑惑増大

しかし自分に自信を持って音楽活動をしているから"もしかして?"なんて思い上がりの気持ちもあった。

だから
私をどうして選んだのか?
私のどういう部分が良かったのか?

と、質問攻めをした。

すると1万5000円を払わないと仕事をスタートしないとしか言わない。

先払いはアメリカの文化なのだろうか?

また、1万5000円ならば何かを削ればすぐになんとかなる金額。

ついコンビニで決済をしたい衝動と同時に、明日私は、何故かスティーヴーワンダーと共演するかのような妄想に駆られた。

気づいたらセブンイレブンに来ていた。
Apple giftの10000円以上のカードを持ってまさに決済寸前だった。

しかし今は自動支払機のため、間違えて、1万円と入力をした。

すると警察からの警告テロップが出た。
gift系は振り込み詐欺が多いらしい。

そこで私はふりこめ詐欺の手口に引っかかってしまっている自分を認識して、慌てて店員さんに、

"間違えたからキャンセルして下さい!"
と言って

"詐欺かもしれないから買いません"

と言ってコンビニを出た。

警察のテロップ効果は抜群だった。

だから帰り道、冷静になれた。

素性を明かさないで giftナンバーを先に先にというのはおかしい。

それでもまだDMでのやりとりは続けた。

だんだん翻訳機を使って英会話の練習のようになって来た。

厄介なのが詐欺のようで実は本当だったらどうしようという私の思い込み。

私は運が良いという強いバイアスで生きているから尚更だ。

そこでようやく、"XXL 詐欺"
でTwitterから検索をしたらアーティストの被害体験が山ほど出て来た。

では、なぜ、最初から詐欺という検索をかけなかったのだろうか?

私は悪い魔法にかかって正常な判断が奪われていた。

腹は立つけど
もっと自分はたいしたことがない人間だと思って生きているのが身の丈にあうと思えた。

そしていきなりスティーヴィーワンダーと共演しなくても

私のステージには私という唯一無二がいる。

明日も無名の唯一無二は逞しく夜の路上で歌っている。

#アーティスト取材詐欺に遭いかけた話
#NERIE #ネリエ

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