#5 BUMP OF CHICKEN「車輪の唄」歌詞考察
①冒頭
こんにちは。
今回は初めてBUMP OF CHICKENの歌詞考察をしていこうと思います。
特に大好きな曲の「車輪の唄」を考察していきたいと思います。
②基本情報
BUMP OF CHICKENの9枚目のシングル
2004年12月1日リリース
アルバム「ユグドラシル」8曲目
③第一印象
Aメロのテンポが心地良いというのが印象的でした。
BUMPの歌詞はストーリーが素晴らしい曲が多いですが、この曲もストーリーがすぐに入ってきて、良い曲というのは最初から感じました。
④歌詞考察
タイヤが錆びついているため、悲鳴を上げているような音が鳴っているのですかね。
「僕等」ということから、複数人が車輪がついたものに乗っていることが分かりますね。
「明け方の駅」へとですから、夜中に向かっていますね。
ペダルを漕いでいるので、自転車を漕いでいるのですかね。
僕の背中には寄りかかる君がいます。
君が僕に寄りかかっているため、背中に温もりを感じています。
2人乗りで自転車で夜中に駅へと向かっている光景が思い描かれますね。
漕ぎ続けて、線路沿いの上り坂まで来ました。
「もうちょっと、あと少し」と後ろに乗ってる君から聞こえます。「楽しそうな声」ということから、2人の雰囲気が良いことが分かりますね。
明け方のため、町はとても静かで、2人以外誰もいません。
「世界中に二人だけみたいだね」と君が呟きました。
坂を上りきったのと同時に、言葉を失いました。
理由はまだ分かりませんね。
夜が明けて、とても綺麗な朝焼けが見えました。
「あの時」は2人で自転車で駅へと向かっていた時。君は後ろで笑っていましたが、振り返ることはできませんでした。
なぜなら、泣いている顔を見せたくなかったから。
2人は駅に着き、券売機の前まで来ました。
「一番高い切符が行く町」これはおそらく、君がこれから向かう町のことですね。一番高い切符で行く町に君は行ってしまうのだと思います。つまり、僕は引っ越すか何かで遠くへ行ってしまう君のことを、駅まで自転車で送ってたのですね。
「一番安い入場券」これは僕が君のことを送ったあとに使う切符のことだと思います。自転車でここまで漕いできた分の距離を帰るのですね。
君とはここで、しばらく会えなくなってしまうため、すぐ使う切符ですが、すぐ帰りたくないため大事にしまいました。
おそらく、引っ越しのための大きな鞄をおととい買ったのでしょうね。
その鞄が改札に引っ掛かり、君は僕を見ました。
しかし、目を合わすことはできず、無言のまま頷くだけ頷き、引っ掛かっている鞄の紐を外してあげました。
お別れの瞬間って思ったことを言えないですよね。僕の悲しいけれど我慢してる心情が伝わります。
電車の発車のベルが響き、最後を告げます。
ドアが開き、何万歩にも相当するような大きな一歩を踏み出して、君は言いました。
「約束だよ 必ず いつの日かまた会おう」と君は僕に言いました。
しかし、僕は答えられず俯いたまま手を振りました。
あの時とは君と僕が別れた瞬間。
あの時、君は間違いなく…。
君が乗っている電車を、僕は自転車で追いかけています。
精一杯追いつけるように漕ぎ続けましたが、ゆっくり離されていきます。
ここでCメロの答えが分かります。
あの時、君はドアの向こう側で泣いていました。
顔は見てなかったですが分かりました。
なぜなら声が震えてたから。
「約束だよ 必ず いつの日かまた会おう」
君が最後に言った言葉ですね。
遠くからでも見えるように、僕は君に向けて大きく手を振りました。
朝になり人々が活発に動く時間帯になりました。
町は賑わっていますが、君がいなくなった途端、世界中に自分一人だけでいるような感覚に陥ります。
そんなことを思いながら、帰り道を自転車で走っていました。
でも、背中には君の温もりが微かに残っていました。
⑤まとめ
とても切なく良いストーリーですよね。
当時はSNSもなかったので、お別れ感は今よりも強かったと思います。
話は少し変わりますが、BUMPのライブツアーとニューアルバムリリースが発表されましたね。
とても楽しみです。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。