【誰も見ていないところで誠実に】フリーランス・個人事業主として生き残るために必要なこと④
舞台人専門整体師です。
今回は、ちょっと厳しめのことを書くかもしれません。
今ある環境の中で感謝して、誠実に働けない人はフリーにはなると怒涛に迷うと可能性が高いと思っています。
今、会社員の人で、あまりに今の環境が辛いから、フリーになりたい、という人も多いと思います。
でも。フリーランスや個人事業主の生き方は「逃げ場」ではない、と思うのです。
独立する理由がまずそこにあるなら、考え直した方がいいような気がします。
会社の中では、自分の見えないところで物凄く沢山の人が動いていて、お金の動きも、単純じゃない。それが想像できないうちは、フリーランスになるのは危険。な気がしませんか?
今、あまりに『未経験でも楽に』独立できて幸せ系の宣伝がありますが、まずそれは、疑っておいた方が良いような気がします(もちろん本当のものもあるかもしれませんがこれだけ情報が多いと本物と偽物を見分けるのが難しい)
今いる企業の中で、企業理念と企業の顧客の事を考えて+αの仕事をするつもりで動けてないと、フリーになって全てを自分で考えて動かすことは厳しいんじゃないかな。と。
ブラック企業だ!と思うなら、改善して実際に行動できるくらいの力がないとフリーランスはもっと大変だと思う。
文句言うだけで改善すべき行動にでない。
と言うのでは、フリーになってピンチが来た時、乗り越えられないような気がします。
今いる会社で、1つの事をいろんな部署の色んな角度からみてみる、色んな役職の立場から物事を考えてみる、そうすると自分の立場からは見えてこないものが見えて学びがあります。
実際「変える」ことができなくても、考え、行動した、ということは、必ずフリーになった時に活きてきます。
但し、本当に逃げるべき酷い会社もあるにはあると思います。自分の心身を壊してまで、頑張る必要はない。色んな角度から見て、本当におかしい、心身が壊れる、と思うなら、辞めればいいんです。
実際には、心身を壊すほど大切な仕事はない、と思っているので。
でも。辞める時に、残される人への配慮、自分なりに、残される人が少しでも快適に働けるようやれる事を考えて、それをやってから退職するのが鉄則だと思っています。
そういう目に見えないところでの、誠実さは、後から必ず返ってくる、そう自分の経験から実感しています。
揉めに揉めていたり、待遇が悪すぎたり、全然理解できない上司からの精神的な負担が大きすぎたり。そんな中で、相手側に立ったり、会社への理解を示したり、全体像をみたり、というのは、相当なエネルギーがいりますし、なんなら、退職後裁判にかける人が続出するような会社にいたことがありますが、私はあんまりそういうところにエネルギーを使いたくなくてさっさと1年も経たないうちに辞めました、笑笑。でも、そこの社員さんと外で偶然あったら挨拶もしますし、そこに残る人もいるわけなので、ここで得たものも勉強でした。ありがとう。と、頭を切り替えました。去る時は極力、揉め事を最小限に抑えておきたい。
後は、会社のことを、自分のことと考えられないようでは、これもまた、起業して継続することが難しいんじゃないかな、と。
小さなことのように思うかもですが、会社の備品を私物化したり、会社で認められてないのに、自分の私用に会社の設備を使ったり。
例えば、規定外の時間に一人で、スタジオを個人的な理由で利用し、
1人の為にフロア全体の空調・電気代がかかっている、その経費はどうなっているのか?と想像できない人は、自分が独立した時にそこを丁寧にしてくれないスタッフを雇うことになると思います。(もちろんご自由にどうぞ、というサロンやスタジオ・会社もあると思いますが)
会社の備品を大切に扱えない人も、自分が例えばサロンやスタジオ・店・会社をオープンした時にどれだけの労力と想いとを持ってオープンし、丁寧に綺麗に扱いたいと思うか…そこの想像が足りてないのと同じなので、ここでも、やはり、誰も見ていないところでどう誠実に、大切にできるか?なのだと思うのです。
こんな安い給料でこんなに働かされて、それくらい許される!という気持ちでは、奪い合い、となるので、結局、独立しても、奪い合いの中に入っていくような気がするのです。
どうでしょう?
20代から相当色んな会社で働いて来たけれど(つまり、退職する事に抵抗がなかったし、興味のある仕事を色々やってみたいタイプでした、笑)
どの会社でも、私なりに精一杯。(まぁ若い時はそうでもなかったかもだけど)
そのどれもが、今に繋がって活きている、と感じています。