【技術を安売りしない】フリーランス・個人事業主として生き残るために必要なこと⑨
舞台人専門整体師です。
私は、「集客」という言葉があまり好きではなく、使いません。
多くの人に良さを知っていただきたい、元気になっていただきたい、という気持ちはあるけれど、客を集める、みたいな数で換算しているようなニュアンスのある「集客」という言葉は、本当に使いたくないんです。
誰が聞いてるわけでもなくても、使いたくない言葉は口にしません。
わりと、自分が発する言葉を選んで生きているかも。
「客を集める」という発想がないので、なんとしてでも来て!と、単価を下げることもしません。
これ、良くあることですね。
これではやっていけない、と思って、
沢山人が来てくれるように値段を下げる。
(最近は、あらゆるものの価格高騰により、こちらも上げなくてはやっていけない。と、値段を上げる傾向にありますが)
時折、何か目的のあるキャンペーンで安くするのはいいけれど、最初に設定した料金(つまり目標であったはずの料金)は下げない。と決めていました。
数字や件数を気にするなと言っても、ボランティアではなく仕事ですから、大切にしています。
ただ、クライアントさんに良くなってもらいたい、という気持ち以上に売上・利益を思う気持ちが上回ると、絶対にうまくいかないし、長続きしないと思っています。特に接客業の場合。
話を戻して。
最初の料金設定の際、
自分の技術を、この料金をいただくのに見合ったものに引っ張り上げてゆく。
という覚悟をしていました。
最初に、これじゃ人が来てくれないかも、と思って安く設定すると後々上げにくい。
更には、あまり安い施術に、スターさんや女優さんが信頼して体を任せてくれるか?という基準で私は考えました。
それってとても大切なこと。
(中にはそう言ってバカ高いところに価値を置いて設定する人もいますが、、、)
そして、一度設定した値段は、人が来てくれないからと言って安易に料金を下げるのではなく、ぐっと粘って、自分をその値段以上のものを提供できるように、上げてゆく。
この金額を出してでも私の施術を受けたい!と思ってもらえるようにしよう。と、それも、覚悟を決めました。
そうすると、当然勉強だってするし、様々な事を考えもするし、練習だってします。
そしたら、この金額を出してでも施術を受けたい、という人が現れるのです。
逆に今のように全てが値上がりしているから、こちらも上げる。
ではなく、全てが値上がりしているけど、私はこのまま。という忍耐力を持っていれるように、
やれるところまでやってみよう、と思っています。
一度値段を上げたことがあります。
それは、これ以上、この勢いでクライアントが増えても、ちゃんと丁寧に見切れない、という感じになって来た時です。
舞台人でない人の新規の方の値段を、大幅にあげました。必然と、新規の数は減ります。
私は、絶対にプロしかみない!とは思っていません。プロでなくても、踊ることやお芝居をすることが生活の軸になっていて、生き甲斐になっておられる方々も多い。むしろ、それだけでは食べていけないけど本気、という人の方が世の中多い気がするし、長くご自身の大切なことを続けていただきたい気持ちはあるので、ご縁があれば施術させていただきます。
ただ、あくまでも、プロの方の舞台人専門でありたいので、日々のスケジュールに余白は置いておきたく(女優さんのスケジュールは変更が多かったり、公演期間中は急な不調が出たりして突然呼んでいただく事に対応したい為です)これ以上無理だ、と思った段階で、値段を上げさせていただきました。
独立時の料金設定については、また改めて書いてもいいかな、と思うので、この辺で終わりにしますが、とにかく、集客するのではない。
受けたい!と思っていただけるよう、自分を高める。そこがまずは1番大事だと思います。