2023年のアレックスとニコ
2022年4月、私は救急病院に駆け込まなくてはならない事態に陥り、二度の鉄分点滴を受けた後、投薬生活が始まった。
薬が体に合わず、数ヶ月は気落ちした。その後薬を変えてもらうことで精神的な落ち込みは脱したものの、副作用から体重が増加し、久しぶりに会った友達に「誰かわからなかった」と言われたのを機に落ち込んで外に出ることや人との交流を避けた。ネガティブになっていたので絵を描く事や何かを発信する行動自体が嫌になっていた。フォロワーさんの数も多くて比較的充実していたTwitter の二次創作アカウントを消したのもこの時期だった。
全てが嫌々だった2022年を経て2023年の春くらいから薬の効果で体調がよくなり、4年ぶりの日本里帰りも決まって少しポジティブになれたのだろう。私は「楽しく描く」という基本に帰ろうと思い、クリスタを削除してデジタル画初期に使っていたibis Paint Xで二次創作でもファンアートでもない、ラクガキを楽しむようになっていた。お花が好きなので花の絵を練習するついでに人を描く、みたいなノリだった。
そんな時に2020年秋に私を凹ませた「続く」の先を意識して描いたのがこの二枚だった。
ニコは髪の色がより濃くなって、アレックスが金髪じゃなくなっていたのは舞台を日本にしようかとか、ニコくんはアジア系のハーフにしようと考えたからだったとおもう。またもや根拠のない淡い期待からSNS でラクガキを放ってみたものの、反応は皆無に等しかった。
しかし今回は凹むより厄介で
「ちょっと待て、誰にも期待されないから自分が楽しく描くことを目的にするべ。性癖は盛り込むべきよね！」という思いに辿り着いてしまい、黙々と描きはじめたのがこれ。
金髪で童顔（ヘキーッ❤️）な愛されニコくんと、甘々デレデレのアレックスの誕生である。