しがないVライバーの夢
小学生の頃に七夕の短冊に『世界征服』と書いたら、学年通信に載ってちょっとした事件になった。
もちろん今の夢は、『世界征服』ではないし、あの頃より知恵も知識も得て、どうしようもない現実や、嘘や悪意が世界には蔓延していることも知ってしまった。
ただずっと秘めたる願いみたいなのが、私の中にはあって、
愛されたい。
兎にも角にも、愛されたい。
好かれたい、甘やかされたい、どんなワガママ言ってもいいよって言われたいし、優しくされたい。
こみちはいいこだね、えらいね、がんばってるねって言われたい。
愛されることは当たり前だと思ってたあの頃。
何も変わってないいま。
大人になってしまったいま。
特定の誰かじゃなくて、
不特定多数のできる限りたくさんの人に
『恋川こみちがだいすきだよ』って言わせることが
私がVライバーとして活動するにあたっての夢、目標、野望。
これは幸福な世界征服。
世界中の人に恋川こみちを好きにさせること、恋をさせて愛させること。
この尊大なことが私のかなえたい夢である。